梅ボーイズ(本社:和歌山県みなべ町、代表:山本将志郎)が開催するどんぐリーグに、県内外から32名が参加し、15000粒のどんぐりを拾いました。今後、耕作放棄地に植林し、紀州備長炭を生産します。
どんぐリーグとは?
紀州備長炭の原木であるウバメガシのどんぐりを拾った数と、どんぐりを植えるスピードを競うイベントです。次年度以降も11月11日に開催し、毎年1.5万本のウバメガシ苗を継続的に育苗、植林します。本イベントで植えた苗は、2年後に耕作放棄地に植林します。成長したウバメガシは伐採し、備長炭を生産します。
減る梅需要、増える耕作放棄地、広がる枯死被害
梅ボーイズの拠点である和歌山県みなべ町は、日本一の梅の生産量を誇ります。しかし、梅干しの需要は低下傾向にあり、一世帯当たりの梅干し年間消費量は2002年の1053gから2021年の658gへと、40%減少しています。加えて、梅農家の高齢化と後継者不足により、山の傾斜面を中心に梅の耕作放棄地が年々増加しています。(2005年 31haから2015年 74haに増加)
梅の木は生命力が強く、しばらくは枯れないため、耕作放棄地を放置すると、外来種クビアカツヤカミキリの繁殖場となり、近隣の田畑に深刻な被害をもたらします。サクラ、モモ、ウメなど、主にバラ科の樹木に寄生し、幼虫が樹の内部を食べることで、被害木の枯死や落枝、倒木を引き起こします。
「ウバメガシの植林」による耕作放棄地の再生モデル事業
梅ボーイズは、ウバメガシの植林と紀州備長炭の生産による継続可能な事業を立ち上げ、耕作放棄地の再生モデルを構築します。これまでは、農地を農地として再生する活動を行ってきましたが、一度放棄された農地を梅畑として再度運営するのは採算が合わないことがわかりました。そのため、本事業では、耕作放棄地にウバメガシを植林し、林業地に生まれ変わらせ、管理コストを大幅に削減します。
植林したウバメガシは20年後に、紀州備長炭として販売が可能になります。また、ウバメガシは、伐採後の切り株から新しく芽がでて自然に再生するため、苗を植え直す必要がありません。これまで行ってきた梅の生産・加工に加えて、林業、紀州備長炭の生産で利益を生み出すことで、持続可能な耕作放棄地の再生モデルを事業として確立します。
梅ボーイズについて
「日本の伝統食・梅を後世に残したい」という想いを持ったメンバーが集まった梅ボーイズ。
梅の味を生かすため、「梅・塩・紫蘇」だけで漬けた無添加の梅干しにこだわり、全国の小売店・オンラインショップで販売しています。
昔からの伝統を大切にしながら、幅広い世代に魅力を伝えるためSNSでの梅レシピの発信やYouTubeでの動画配信を行っています。
●Instagram : https://www.instagram.com/umeboys/
●X : https://twitter.com/_UMEBOYS_1904
●Youtube : https://www.youtube.com/channel/UCdX7AUUjxHUs0QEZd41D05A
お問い合わせはこちらのフォームからお願いします。
https://umenokuni.com/pages/contact?srsltid=AfmBOopEuEFCCe8xlOTZzMY0960tIMdfTfZj2qBXsActBFfzjAilDJeh