日本国内では年間でおよそ2,500万トンもの食品が廃棄※1され、その処理には多くのCO2が発生しています。また、処理コストは年々増加傾向にあり、廃棄物対策は環境対策・コスト面からも企業にとって喫緊の課題となっています。
「YC100」は、1日あたり100kgの食品廃棄物を24時間でおよそ80%減量※2することができます。また、処理後の生成物は土壌活性剤や堆肥として農地に還元することで、資源循環型の農業を実現します。将来的には、生成物を利用した堆肥の製品化などによる資源循環型の食料サプライチェーンを構築し、SDGsの実現に貢献してまいります。
- 「YC100」概要
名称:バイオコンポスター「YC100」
受注開始日:2021年12月1日
想定市場価格:660万円~(設置場所、購入方法により変動)
初年度販売計画:約30台
主な仕様:
項目 | スペック |
最大処理能力 | 100kg/日 |
処理方式 | 菌資材によるバイオ式 |
消費電力 | 90kWh/日※3 |
サイズ | W2,500×D1,260×H2,050mm |
製品質量(重量) | 約1,100kg |
- 主な特長
①高効率なADI方式(Air Direct Injection)で素早く分解
槽内に空気を圧送して減量・減容を促進するADI方式で、1日あたり100kgの食品廃棄物をおよそ80%の減量率※2で分解処理することができ、廃棄コスト削減に貢献します。また、処理時の生ごみ臭を抑制する活性炭吸着方式の脱臭装置を採用することで、衛生的で周辺環境にも配慮することができます。
②ヤンマー独自の自動制御と撹拌技術
独自の技術で温度、風量、撹拌速度・頻度を最適に制御し、トラクターの耕うん技術を応用したロータリー方式でむらなく撹拌することで、安定した槽内環境を維持し、継続的な減量・減容ができます。また、重量測定により、食品廃棄物の入れすぎを防止します。
③ヤンマー遠隔監視技術
ヤンマーの遠隔監視技術で、機械を24時間365日見守るヤンマー独自の遠隔監視サポートシステム※4を採用。不具合を未然に防ぎ、安定的な稼働をサポートします。
- 今後の目指す姿
当社が掲げるブランドステートメント「A SUSTAINABLE FUTURE」の実現に向けて、ヤンマーグループのノウハウを活かし、食品廃棄物を有効活用する「資源循環サイクルモデル」の構築を目指します。
※1 出典:平成30年度の食品廃棄物発生量推計(令和3年4月27日環境省報道発表より)
※2 当社試験機・標準生ごみ使用時の値。
※3 当社試験条件にて、試験試料100kgを投入した場合の1日の消費電力値。
※4 ご利用には別途メンテナンス契約の申込が必要です。