水産政策、水産市場、金融業界、NGOや公的機関、ムーブメント、5つの視点から、水産業界におけるサステナビリティの進展と、東京サステナブルシーフード・サミットが果たしてきた軌跡を紹介します。
東京サステナブルシーフード・サミット(TSSS)は、海洋におけるフードシステムのサステナビリティ追求や、ネイチャー・ポジティブの実現を目指し、水産業の成長産業化に取り組む多様なステークホルダーが集う、日本発・アジア最大級のグローバル・フラッグシップ・イベントです。
「水産業界の中にサステナビリティを浸透させ、日本の水産業を世界に誇れる成長産業として復活させたい」
そんな思いを持つ人たちが集まり、2015年から毎年開催され、2024年で10回目を迎えます。
2015年当時の日本は、まだ十分にサステナビリティの概念が浸透しておらず、「サステナブル・シーフード(環境や社会に配慮した漁業・養殖水産物)」という言葉もほぼ認知されていませんでした。
しかし、SDGsの採択などを受け、この10年で水産業に関連する法制度、企業動向は大きく変わり、流通企業の多くが持続可能性に配慮した調達方針を策定。ESG投資が活発化するなどサステナビリティが重視されるようになりました。また、生産現場やレストランなどでも独自の活動が始まり、サステナブル・シーフードを社会に広めようとするムーブメントが各所で広がっていきました。
そしてTSSSは、国内外の水産業のサステナビリティに取り組む登壇者が事例や最新情報を共有し、水産業界の課題を議論するネットワーキングの場として、ムーブメントをさらに強め、広げてきました。
こうしたこれまでの動きを国際機関や政府、企業、金融機関、NGO、アカデミアなど様々な専門家やステークホルダーの声と共にご紹介する「東京サステナブルシーフード・サミット 第10回記念レポートームーブメントの軌跡、未来への展望ー」(仕様:A4、PDF、全25ページ)を発行しました。
日本の水産業界が成し遂げた10年の軌跡をぜひご一読ください。
コンテンツ
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10年の軌跡を振り返って(主催・共催組織挨拶)
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TSSSの軌跡
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東京サステナブルシーフード・サミット(TSSS)とは
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TSSSの軌跡(年表)
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TSSSのインパクト
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ポリシー・シフト(政策の転換)
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マーケット・トランスフォーメーション(市場の変革)
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ファイナンス・エンゲージメント(投融資機関とのエンゲージメント)
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フィランソロピー・コラボレーション(非営利団体や公的機関の協働)
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ムーブメント・オーケストレーション (ムーブメントの促進)
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2030年に向けて 日本から世界へ
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動画で知るTSSS
(コラム執筆者(抜粋/敬称略))
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株式会社臼福本店 代表取締役社長 臼井壯太朗
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株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部 担当部長 森井茂夫
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りそなアセットマネジメント株式会社
チーフ・サステナビリティ・オフィサー・常務執行役員責任投資部担当 松原 稔 -
一般社団法人 セイラーズフォーザシー 日本支局 理事長兼CEO 井植美奈子
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一般社団法人Chefs for the Blue 代表理事/・ フードジャーナリスト 佐々木 ひろこ
<東京サステナブルシーフード・サミット2024開催概要>
■開催日時:2024年10月8日(火)・9日(水)・10日(木)
◇ 初日レセプション有り(要事前登録)
■会場:東京国際フォーラム ホールB7(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
■開催方式:3日間リアル開催
■参加費:無料(要事前登録)
■言 語:全セッション日英同時通訳
参加登録・詳細は公式サイト:https://sustainableseafoodnow.com/2024/