金曜日, 11月 22, 2024
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牡蠣の種苗生産から養殖技術DXまでを手掛ける株式会社リブルがシリーズAでの資金調達を実施

 牡蠣の人工種苗生産・販売からシングルシード方式*による養殖・販売・スマート漁業化まで牡蠣関連事業に一気通貫で取り組む株式会社リブル(本社:徳島県海部郡海陽町、代表取締役:早川 尚吾/岩本 健輔)はこの度、食の未来1号投資事業有限責任組合、SBプレイヤーズ株式会社、アグリビジネス投資育成株式会社、STATION Ai Central Japan 1号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合、尾道産業株式会社、グレート・サークル・アドバイザーズ1号投資事業組合を引受先とする第三者割当増資により資金調達を実施いたしました。

(*) シングルシード方式:ホタテの貝殻に密集した状態で付着した牡蠣を筏から吊り下げる従来型の養殖手法ではなく、牡蠣をかごに入れ、1粒1粒バラバラの状態で養殖をする手法。付着物が付きづらく、殻が綺麗に形成される。従来の養殖に比べて殻やマイクロプラスチックなどの排出がなく、環境負荷低減の役割も果たす。

<資金調達の目的と背景>                                  

 本シリーズは、業界を牽引する三倍体種苗*の生産力拡大、自社漁場の生産量拡大、スマート牡蠣養殖展開エリア拡大、養殖データを活用した新サービスの開発を主な使途としております。

 牡蠣の三倍体種苗生産においては、2022年から取り組んできた研究開発の完了目処が立ち、業界最大規模の3,000万貝規模まで引き上げる設備投資に踏み出します。養殖業の川上部分である種苗分野から、業界を牽引してまいります。

 牡蠣養殖分野においては、2023年度末に大分県漁業協同組合の組合員加入の承認を得て、大分県の広大な干潟漁場を利用させていただける運びとなり、成品生産能力の拡大に投資します。

 また、自社のスマート牡蠣養殖システム「Oysmart」を通して蓄積した養殖データに基づき、東かがわ市x引田漁協、蒲郡市x三谷漁協、愛媛県をはじめとする、沿岸自治体との官民協働事業に着手し、着実な成果を残しております。

 「いつでも、だれでも、どんな海でも」持続可能な養殖ができる技術の普及を追求して、「海の豊かさを守る」取り組みを続けてまいります。

(*) 三倍体種苗:生き物が通常二組持つ染色体を三組持つ「産卵しない」牡蠣。卵を作らないため身痩せすることがなく、通年で出荷することが可能。種なしブドウや種なしスイカが代表例。

<今回の資金調達について>                      

下記の投資家を引受先としております。

●既存投資家

食の未来1号投資事業有限責任組合

SBプレイヤーズ株式会社

●新規投資家

アグリビジネス投資育成株式会社

STATION Ai Central Japan 1号投資事業有限責任組合

三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合

尾道産業株式会社

グレート・サークル・アドバイザーズ1号投資事業組合

<投資家からの声>

食の未来1号投資事業有限責任組合

 テクノロジーを活用した新たな水産業は、「慢性的な人材不足」や「気候変動への対応」に繋がる、わが国にとっては重要な事業領域です。また、世界市場でも急激に需要が伸びている「日本の食品」は、市場としても期待が持てます。リブル社は「次世代型の養殖システム」で、生産性と収益性を劇的に高めるイノベーションを起こす有望スタートアップだと思います。経営チームが強化され、事業進捗も順調な点を見て、前回投資に続きリードインベスターとして追加投資を決定しました。我々はフードテック特化型ファンドらしく、資金面と事業面でリブル社をこれからもサポートしていきます。

SBプレイヤーズ株式会社

 前回のラウンドに続きこの度、連携を強化できることを嬉しく思います。リブル社のスマート養殖の普及が地域活性化および水産業の課題解決に寄与すると考え、この度の追加出資に至りました。水産業のみならず地域社会に対し、リブルと共に新たな価値を提供できるよう、邁進してまいります。

アグリビジネス投資育成株式会社

 牡蠣養殖は永らく「経験と勘」「多くの労働力」に頼らざるを得ないという課題を抱えていました。リブルの取組みは、効率的な生産手法確立とIT技術による「見える化」によって、これまでとは違う「スマートな」産業に変貌を遂げる大きな可能性を秘めています。弊社は農林水産業にルーツを持つ投資家としてリブルの挑戦を支援するとともに我が国水産業・養殖業の発展に貢献していきます。

STATION Ai Central Japan 1 号投資事業有限責任組合

 日本の水産業が海水温の上昇による生産量への影響や後継者の不足などのさまざまな課題を抱える中、リブル社が「Oysmart」の提供を通して、水産業における課題を解決するスマート養殖の実現に向け高い熱量で水産業の次世代の形を作っていく姿は、STATION Aiに所属するスタートアップのロールモデルになると感じています。

 リブル社が日本の水産業を牽引する存在となり、「Oysmart」が国内外に広まるよう、STATION Aiファンドも全力で支援していきます。

三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合

 『このままじゃダメだ、日本も、自分も。』総合商社で海外駐在時に感じた焦り。『日本再興のキーは地方にあり。』で意気投合した、元商社マンの現早川CEOと高畑COO。養殖に不向きなきれいな徳島の海で牡蠣養殖ができれば、日本中どこでもできるのでは?地方の水産業を元気にできるのでは?とチャレンジしようとしていた現岩本CTOが出会い、世界中、誰でも、どんな海でも養殖ができる技術を実現してビジネス化を目指そうとしている3人の経営陣の想いやビジネスプランに共感致しました。MUFGの一員として応援致します。

尾道産業株式会社

 「世界一おもしろい水産業へ」というコンセプトの㈱リブル。

 「最高品質の種苗の提供」と「牡蠣のスマート養殖化」を通じて、地域の海を、地域経済をそして水産業全体を盛り上げようとする経営ビジョンに賛同します。

 当社も海が、舞台の企業です。

 海を大切に思う同志として、更なる活躍を期待し、エールを送ります。

グレート・サークル・アドバイザーズ1号投資事業組合

 今回の資金調達に参画させていただき大変光栄です。牡蠣のグローバル市場における成長可能性や、技術的ブレークスルーの意義に大きな期待を寄せています。また、貴社マネジメントチームの結束力、強いコミットメント、バランスの取れた能力も高く評価しております。当グループメンバーの起業家や資本市場プロフェッショナルとしての経験値、UC Berkeleyを始めとする米国でのネットワーク等を最大限に活用し、貴社の成長を全力でサポートして参る所存です。

<リブルについて>                          

 リブルは、牡蠣養殖を起点に日本の水産業の改革に取り組む水産スタートアップです。創業以来、自社漁場での養殖経験を活かし、養殖事業者の視点に立ったニーズを深く理解してきました。

 当社の特徴は、種苗生産から成品生産販売、さらにスマート漁業化(養殖技術の見える化、省力化、効率化)まで一貫して取り組む総合的なアプローチにあります。この包括的な事業モデルは、国内の水産業界でも珍しい存在となっています。

 私たちは、「最高品質の種苗の提供」と「牡蠣のスマート養殖化」を通じて、水産業の新たな可能性を追求しています。担い手不足や持続可能性の課題に直面する水産業において、「世界一おもしろい水産業へ」というコンセプトのもと、革新的なソリューションの開発に挑戦し続けてまいります。

商号:株式会社リブル

代表者:代表取締役 早川 尚吾/岩本 健輔

所在地:徳島県海部郡海陽町宍喰浦字那佐337-55

設立 :2018年5月

URL :https://reblue-k.com/

Note:https://note.com/reblue_note

<表彰歴>

2022年度 第9回ディスカバー農山漁村の宝 スマート水産業賞

2023年度 MCPCアワード グランプリ、最優秀賞

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