マッスルスーツSoft-Power
東京理科大学発スタートアップの株式会社イノフィス（東京都八王子市、代表取締役社長：乙川 直隆）は、プリマハム株式会社のグループ会社である太平洋ブリーディング株式会社様に、サポータータイプでは最強クラス※1の補助力で腰の負担を35％軽減する※2「マッスルスーツSoft-Power」5台、マッスルスーツの機能性をより身近で手軽にした、服のように装着できる「マッスルスーツSoft-Light」19台の計24台を納品いたしました。アシストスーツは同社が保有する全国の直営農場7か所へ配備され、飼料や豚の運搬作業や中腰姿勢での飼育作業の身体的負担軽減に貢献いたします。
■ 豚肉需要が最高水準となるも、人手不足は深刻化
世界で豚肉の需要が増加しています。特にアジアやアフリカの経済発展に伴い、食生活が多様化し、肉類の消費が増加していることが起因。農林水産省調べ※3による自国生産量は、令和3年度は過去10年間で最高の92万トンに達したと報告があり、若干の減少はあるものの、高止まり(令和5年で1トン減)で推移しております。大規模な飼育施設を持つ農家への集約や、IT技術の進歩等による効率化を受け、一戸当たり飼養頭数及び子取用雌豚頭数は増加し、令和6年度には1戸当たりの飼養頭数が過去最高の2810.9 頭※3に達しました。しかしながら、高齢化等に起因した畜産経営の労働力不足の影響は深刻です。1戸当たりの飼育頭数が増加しても人手が増えず、一人当たりの負担増が深刻化しています。飼料の運搬、豚の移動や検査など、機械化できない業務も多く、アシストスーツなど負担を軽減するテクノロジーでの業界貢献は急務であると考えます。
※3 https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/l_hosin/attach/pdf/index-379.pdf
■太平洋ブリーディング様コメント（生産管理部 村上花菜様）
豚舎での飼育作業は、飼料の運搬や豚の移動、検査など、腰に大きな負担がかかる作業が多く含まれています。一日中運搬作業が続き、屈む姿勢も頻繁に取らざるを得ません。しかし、動物相手の作業現場では機械の導入が難しく、従業員の多くが腰痛に悩まされています。ぎっくり腰で休職する者や定期的な通院を余儀なくされる者も多く、会社としては作業負担の軽減や労働災害防止が急務となっていました。
アシストスーツと聞いて、かつてCMで見た外装型のものを想像していましたが、最近ではサポータータイプも登場したと聞き、現場の牧場スタッフからの要望もあり、試験導入することに。装着性や業務への影響などを確認し、有効性が認められれば追加導入を検討する予定です。
現時点では、サポータータイプならではの装着性が非常に好評で、腰の負担が軽減されたとの報告も寄せられています。アシストスーツは従業員の作業負担軽減にとどまらず、作業の効率化、採用課題の解決にも寄与することが期待されています。
■ マッスルスーツSoft-Powerについて
電気不要。屋内外問わず、様々な作業シーンで活躍する、サポータータイプのマッスルスーツです。マッスルスーツシリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラス※1の補助力を実現。腰の負担を35％※2軽減します。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担のかかる作業で効果を発揮します。
※1 当社比 ※2 当社実証実験により
製品名：マッスルスーツSoft-Power（ソフトパワー）
メーカー希望小売価格：59,400 円（税込）
サイズ：１サイズ（適用身長：150 ㎝～190 ㎝、ウエストサイズ：フリー）
■ マッスルスーツSoft-Light（ソフトライト）について
マッスルスーツの機能性をより身近で手軽にした、服のように装着できるマッスルスーツです。上下パーツ合わせて約460g(サイズの場合)の軽量設計で、装着時の負担を軽減します。荷物の持ち上げ・持ち運びや、中腰での仕事など、腰を快適にサポートすることで、さまざまな作業の負担を軽減します。さらに、通気性に優れたメッシュ素材による通気性、装着・調整・手入れの簡単さなど、毎日ずっと着られる快適性も追求しています。
製品名：マッスルスーツSoft-Light（ソフトライト）
メーカー希望小売価格：27,500円（税込） サイズ：上パーツ（S,M,L）、下パーツ（S,M,L）
【参考】当社販売商品ラインナップ
