木曜日, 10月 31, 2024
ホーム商品サービス閉鎖循環式室内養殖による海ぶどう(伊勢志摩産)の生産・販売を開始

閉鎖循環式室内養殖による海ぶどう(伊勢志摩産)の生産・販売を開始

– コンテナ型海ぶどう生産システムの販売および技術サポートも開始 –

                                  株式会社養殖屋HP(https://umibudo.jp/)より

2024年7月より、ゼブラファーム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 木村 太一)は、三重県志摩市にて、株式会社養殖屋(本社:三重県志摩市、代表取締役 前田 勉)と『閉鎖循環式室内養殖による海ぶどう』の共同生産・販売を開始しました。また、コンテナ型海ぶどう生産システムの販売および技術サポートも開始しました。

◼️漁業の現状と養殖の課題

世界の漁業生産量は、この30年間で約2倍になる一方、日本の漁業生産量は約1/2となっています。また、農林水産省の漁業・養殖業生産統計によると、養殖生産が世界では約5割を占める一方、日本は約2割に留まっています。

養殖は「海水面漁業の養殖」と「内水面漁業の養殖(陸上養殖)」の2種類があります。海水面漁業の養殖では、養殖可能な地域が限定されることや、天候・災害、プランクトンの異常繁殖・水温上昇などの自然環境の影響を受けやすいなどといった課題があるとされています。

また、陸上養殖の方式である「かけ流し式(小川や海から水槽に取水し、汚れた水を排水する方式)」においても、自然から常に新しい水を供給するため、水質調整が難しいことや外部環境の影響を受けやすいことや、大量の排水が生じることによる外部環境の汚染も懸念されています。

一方の陸上養殖の方式である「閉鎖循環式(槽の水を浄化して、再び水槽に戻す方式)」では、生育環境の制御が比較的容易な反面、運用には高度な技術が必要なため、設備や運用コストが高いことが課題とされてきました。

ビニールハウス内でのかけ流し式による陸上養殖が一般的である海ぶどう養殖において、比較的安価な閉鎖循環式の陸上養殖システム(閉鎖循環式室内養殖)を構築することで、高品質の海ぶどうの安定的な生産が期待できます。

◼️閉鎖循環式室内養殖の特徴

① LED

海水を平面ではなく立体として考え、LED照射により光が当たる面積効率をあげることで、海ぶどうの成長を促進しています。

② 水温

断熱性の高い建物やリーファコンテナにシリンダー水槽を入れることで、エアコンによる室温および水温管理をしています。

③ 海水

天然の海水のみならず、人工海水を用いた養殖にも成功しています。

④ 波

シリンダー水槽内で波や潮流を再現しています。

⑤ CO2

海水中にCO2を溶解させることで、光合成を促進しています。

⑥ 栄養

海ぶどうが必要な成分・栄養を精密に管理し、天然由来のミネラルの添加による施肥をしています。

◼️閉鎖循環式室内養殖により生産した海ぶどうの特徴

海ぶどうは、食物繊維、カリウム、マグネシウムなどの美容成分をはじめとするミネラルを豊富に含み、低カロリーでプチプチとした食感が特徴です。

また、最近では美容・健康に関する効果について注目されており、美容業界や化粧品業界などにおいても様々な研究が進められています。

閉鎖循環式室内養殖では、海ぶどうにとって最適な生育環境の管理が容易であることから、いつでも粒付きや色、長さ、味などが高品質な海ぶどうができあがります。

また、植付けから約1ヶ月と比較的短い期間で収穫することが可能で、施設面積や使用海水量を小さくし、作業時間を短縮することが可能となっているため、一般的な陸上養殖と比較して設備費用や運営費用を抑えることもできます。

生産した海ぶどうは、全国各地の飲食店でご利用いただいております。年間通した安定品質・安定供給も閉鎖循環式室内養殖で生産する海ぶどうの特徴の一つです。

今後は、閉鎖循環式室内養殖で生産した海ぶどうを全国各地のより多くの飲食店でご利用いただくことを目指すと同時に、ECサイト(https://shop.zebrafarm.co.jp/)を通して、各ご家庭にもお届けできるサービスを拡充していきます。

(導入飲食店例)

・創作料理 野辺地(東京都新宿区)

・ダイニングバーGINZA1986(東京都中央区)

・燦 別邸 北新地店(大阪府大阪市)

・呼月(三重県四日市市)

・Korean Bar Meto(愛媛県今治市)

・割烹料理店(熊本県熊本市) など

◼️コンテナ型海ぶどう生産システムの販売・技術サポート

閉鎖循環式室内養殖をコンテナ内に内蔵したシステム(コンテナ型海ぶどう生産システム)により、①高品質な海ぶどうの安定供給、②場所を選ばない海ぶどう生産、③環境負荷の軽減、④持続可能な養殖の実現、⑤新たな自社PR、⑥社会共通価値の創造(CSV;Creating Shared Value)など、様々な社会的価値が見込まれます。

現在(2024年7月31日時点)、全国10カ所(大阪府中央区、鹿児島県指宿市、鹿児島県曽於郡、滋賀県長浜市、東京都西多摩郡、長野県佐久市、山形県鶴岡市、沖縄県国頭村、広島県府中市、大阪府堺市)の地域でコンテナ型海ぶどう生産システムが導入されています。これらの各導入先に対して技術サポートを開始し、地域の魅力向上にも繋がると期待しています。

◼️今後の展望

ゼブラファーム株式会社は、株式会社養殖屋と共同で閉鎖循環式室内養殖での海ぶどう生産および養殖技術向上を目指すとともに、株式会社シナジーブリーディング(本社:大阪府大阪市、代表取締役 中本 雄三)および株式会社ビッグフィールド(本社:東京都千代田区、代表取締役 大田 修作)とともに、コンテナ型海ぶどう生産システムおよび海ぶどう需要の拡大を目指します。

さらには、株式会社エイワット(本社:大阪府堺市、代表取締役 柴田 政明)と共同で、コンテナ型海ぶどう生産システムに対して、電気や熱などのエネルギーの自立(オフグリッド化)機能を開発・付与することで、災害時や世界の貧困地域でも活用できるオフグリッドモデルの開発を進めてまいります。

◼️コメント

ゼブラファーム株式会社代表取締役の木村太一氏は、「閉鎖循環式室内養殖での海ぶどう生産により、持続可能な養殖の実現に貢献できることを非常に嬉しく思います。私たちは、次世代の一次産業を担う若者たちの参入を支援し、地域社会と共に成長していきたいと考えています」と述べています。

◼️会社概要

・会社名:ゼブラファーム株式会社

・所在地:東京都千代田区神田岩本町15-1

・代表者:木村 太一

・設立:2023年

・事業内容:スマート一次産業の推進、農業・養殖技術の開発と提供

◼️お問い合わせ

・担当者:アクア統括木村・宮本

・電話番号:03-6328-0505

・メールアドレス:info@zebrafarm.co.jp

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

Most Popular

Recent Comments