「フラワーロス」とは生産された花が消費者の手に渡らずに廃棄されてしまうことをいいます。特に母の日には売れ残ってしまった花の多くがゴミとして処分されています。その問題に対する私たちの取組みを紹介します。
5月第2日曜日の母の日には、日本中でカーネーションをはじめとするたくさんの花がお母さんにプレゼントされます。
大商戦に向けて花農家は一年以上前から準備し、数万鉢もの花を育て出荷します。母の日に贈られる花はまさに多種多様でお母さんの好みによって鉢花や切り花、洋ラン、観葉植物などが人気で、母の日は日頃言えない感謝の気持ちを花に託して伝えられる素敵な日です。
しかし、その裏側には問題も存在します。それは母の日に売れ残ってしまった花のほとんどがゴミとして廃棄されていることで「フラワーロス」(Flower Loss)とも呼ばれていて、花が大量に廃棄されます。そもそも花の生産にはたくさんの水やエネルギーが使われているので、その生産物を廃棄するということは環境への悪循環にもなっています。
花業界では原材料費や運賃、人件費の上昇により花農家も花屋も廃業が増えています。このような状況が続けば長く親しまれてきた日本の花文化は先細っていくことになります。
この背景を踏まえ、フラワーロスを減らすために当園が10年前よりネットショップで取り組んできたのが「おまかせギフト」という新しい花贈りの仕組みです。
はじめまして。熊本の小さな島で花農家の三代目をしております
宮川将人と、ネットショップ森水木のラン屋さんの店長の森水木です。
私たちが10年前から行なっている「おまかせギフト」について紹介します。
https://item.rakuten.co.jp/morimizuki/mama2/
簡単にいうと、ネットショップを通じて「おまかせギフト」を選べばお値段以上の花を、生産者が選んで送ってくれる仕組みです。おまかせすることでこんな悩みも解決します。
ありそうでなかったおまかせギフト。実はこんなに高評価と
毎年3,000件を超えるご注文をいただいています。
「大切なギフトをおまかせせいただいたからには期待を越えたい」その一心で
お得に良い花をお届けするようにしております。そのおかげで私たち農家もロスになる花を減らすことができています。
またご注文主様もおまかせいただくことで、どんな花が届くのかご注文者様も当日までワクワクが続きます。
当園ではご予算に合わせて三つ(S、M、L)から選べるようにしています。
https://item.rakuten.co.jp/morimizuki/mama2/
多くの方はランは10000円以上と思われているようで、この価格に驚かれます。
ご注文者様からはこんなお声をいただいています。
実際、「年に一度の花贈りにどんな花、どんな色を選べば良いかわからない」というお声が多いです。
だからこそ安心してプロに任せる「母の日のおまかせギフト」が広がることで、コスパの良いプレゼントができます。
その結果、生産者の当店ではそれまで色のお好みなどで10%ほど残ってしまっていた母の日向けの洋蘭が、今ではおまかせギフトのおかげでほぼすべてお届けすることができるようになり、処分する花がほとんどなくなりました。
こうした取り組みが広がり、最高に幸せな母の日の裏側にあるフラワーロスという課題が少しでも解決されていくことを心から願っています。
【私たちが今、取り組んでいること】
◾️2024年4月16日配信
熊本の花農家から能登半島の被災地へ「元気な花で笑顔をお届けプロジェクト」
https://item.rakuten.co.jp/morimizuki/c/0000000702/
◾️私たちが協力できること
胡蝶蘭いっぱいの農園からの生中継(過去数回あり) など。
*母の日週に入ると花が少なくなっていきます。
宮川洋蘭スタッフ一同