GRAの第二章のスタートを象徴する新WEBサイト、始動。
株式会社GRA(代表取締役CEO:岩佐 大輝、本社:宮城県亘理郡山元町、以下GRA)が、代表・岩佐の出身地である宮城県・山元町において地域復興ボランティアとして活動をスタートしたのは、東日本大震災が発生した直後の2011年3月のこと。そこから私たちGRAは試行錯誤を重ねながら、独自のいちごづくりを通じて美味しさや楽しさを届けるだけではなく、地域の創造的復興に全力を尽くしてきました。
そして、復旧・復興のステージを超え次なる創造の領域を目指し、私たちの取り組みも新たなフェーズへと向かう契機を迎えました。これまでの想いや取り組みを大切にしながら、世界の農業全体に貢献していくべく、未知なる可能性にも果敢にチャレンジしていく。その気持ちを体現し、これからの在り方を象徴する、WEBサイトを開設しました。
走りつづけた13年で叶えた、変化と進化
いちご × IT × 人
いちご栽培に適した風土を有する宮城県山元町。その愛され親しまれているいちご栽培を、地域にとってより強い産業として成長させていく。そのためには、勘や経験だけに依存する旧態依然としたスタイルからの脱却が必要でした。
いちごはその栽培自体が難しいだけでなく、美味しくつくるのはさらに困難な作物。地元の強い産業へとさらに進化させるために取り入れたのが、匠の技と最新のテクノロジーを組み合わせたアグリテックの実現。各分野のスペシャリストや協働する仲間に支えられながら、いちごにとって常に快適な環境を提供する取り組みがスタートしました。
温度・湿度・CO2濃度・日射量・水量・肥料…などの多様なパラメーターがいちごの収穫量・品質に与える影響を整理し、またそれらをリアルタイムで自動制御することで、いちごにベストな環境を創出。そこで働くスタッフの手や、感性と感覚、アイデアを取り入れながら試行を積み重ねていくことで、完全なゴールはないものの、従来よりも安定的な収穫量・品質の高さを誇る『ミガキイチゴ』を誕生させました。そして年を追うごとに、その美味しさにも磨きをかけていきました。
これまでの歩みがつむいだ成果
安定的な収穫量と品質を確かにしたことで、さまざまな成果へと繋がることとなりました。面積あたりの収穫量は旧来型の生産法から約2倍になり、外部から山元町を訪れる交流人口は7倍を数え現在も増加の一途を辿り、海外からの観光客も増え続けています。さらに、町民所得も震災前と比較し約1.4倍を記録。地域の活性化の実現に、GRAも一翼を担う結果となりました。
モノからコトを、さらに追究していく
いちごで、未来をつなぐ
GRAが手がける『ミガキイチゴ』は、2013年度グッドデザイン賞を受賞。ブランドいちごとしてのアイデンティティは、広く認められることとなりました。
そして、いちごを通した新規就農支援事業『ミガキイチゴアカデミー』を発足。形式知化されていなかったいちご農業に関する経営や栽培管理など、GRAが積み重ねたノウハウをスクール形式で伝授。2017年のスタートから卒業生29名(※1)を輩出し、就農者は29名(※2)、独立して農業経営をはじめた数は21件(※3)に。現在も全国への広がりと10年100社10,000人の雇用機会創出を目指し、現在も日本各地からその門戸が叩かれ、いちご農業や地域貢献、さらにはサステナブルな社会の実現に向けたノウハウや想いを受け継いでいます。
※1:中退後の就農も含む。
※2:独立就農、法人での新規農業部門立ち上げ、農業法人へ就職、親元就農等含む。
※3:既存の法人内農業部門立ち上げ1件を含む。
いちごから広がる喜びを提供する
一つひとつのいちごを味わっていただくのはもちろんのこと、もっといちごを通した多彩な体験を提供していきたい。
その想いで、さまざまなカタチでいちごを味わっていただく商品の開発・販売の他、いちごスイーツ専門店「ICHIBIKO」や、いちごのテーマパーク「ICHIGO WORLD」を展開するなど、ただいちごをつくる、ただ青果のみを販売するという、純粋な農業生産ビジネスからの脱却・進化も追求しています。
私たちが最も重要視していること。それは、いちごに触れる体験を通して、「世界を甘酸っぱくする」こと。創業時からの、変わらぬ想いです。
新たなるステージに向かう、株式会社GRA
いちごという喜びを、世界へ
美味しいいちご、それはどのようなものでしょうか。それは大きさや形状、ツヤや食感、そして甘みや酸味、香りなど、そのすべての“バランス”が取れているということ。それに加え、いちごに触れることで幸福感や喜びを感じられること。それが、美味しいいちごであると考えています。
GRAは、そのいちごの美味しさを世界に届けています。これまでには、香港・タイ、台湾・シンガポール・マレーシアといったアジア地域および中東や北米への継続的な輸出実績があり、今後さらに世界中を視野に地域を拡大していきます。そのために、両利きの経営を目指しています。一つは、日常的な業務においてさらに精度を上げ深化させていくこと。そしてもう一つが、新たな未来に向けこれまでにない取り組みに果敢に挑んでいくこと。現状維持は停滞であると考え、全員で一丸となって世界を視野にチャレンジしていきます。
世界中の農業を強く豊かにしていく
「GRA」とは、「Good Regions Agriculture」の略称であると再定義します。『農業を強い産業とすることで世界中の地域社会に持続可能な繁栄をもたらす』という、私たちのミッションを表現しています。
GRAのこれまでの取り組み、そしてこれから挑んで行くアクションの一つひとつは、世界の農業全体の活性化や拡大に繋がっていきます。従来の事業のみならず、GRAの領域も必然的に多様化していきます。民泊や農泊、地域開発事業など、その可能性は無限です。
世界の農業を、よりサステナブルなものに、より豊かなものにしていくために。今、新たなスタートラインに立っていると考えています。
いちごで世界中を甘酸っぱくする
自分ならではの「甘酸っぱい」を追求し続ける
MESSAGE by 岩佐 大輝
『GRAは、いちごで世界中を甘酸っぱくします』
創業時から変わらずに大切にしているキャッチコピーです。
“甘酸っぱい世界”とは、どのような世界だと思いますか?
甘酸っぱいという言葉は、
青春や恋愛といったイメージにつながりますが、
あなたにとっての“甘酸っぱい世界”とは、
いったいどのような世界でしょうか?
私は、こんな世界だと思うのです。
―平和な世の中
―ポジティブな刺激に満ちあふれた世界
―フェアに挑戦できる環境
―人々の仲が良い場
―厳しさもあるが公平
私たちGRAは、
「世界中を甘酸っぱくする」という言葉に、
改めて多種多様な想いを込め胸に抱き、
これからの新しいステージに向かっていきます。
業界・職種、さらには国境や国籍を超えて。
皆さまと一緒に「甘酸っぱい世界」を創造していきます。
新たに開設したWEBサイトにおいて、
私たちの想いやメッセージ、
そして日々の取り組みを発信していきますので、
ご覧いただけましたら幸いです。
株式会社GRA
代表取締役CEO
岩佐 大輝
宮城県亘理郡山元町山寺字桜堤47