大阪市内にあるビルの屋上スペースを利用し環境関連機器メーカーが農業を始めます
新しいオゾンの活用に挑戦し続ける三協エアテック株式会社は、自社が得意とするオゾンの技術を活用し、大阪市にあるビルの屋上を利用して、完全無農薬のミニトマト栽培プロジェクトを開始いたします。
当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「三協エアテック株式会社」の夢です。
■「完全無農薬ミニトマト栽培プロジェクト」とは…?
大阪市北区梅田にあるビルの屋上にて、農薬を使用せずにオゾン水を噴霧し、完全無農薬のミニトマトを栽培するプロジェクトです。
これまでも都会のビルの屋上で作物を育てるプロジェクトを行っている企業はありましたが、当社のプロジェクトでは、ただ育てるのではなく、農薬を使用する代わりにオゾン水を使用し、オゾン技術の活用方法を研究するとともに、完全無農薬の美味しいトマトを育てることを目的としております。
まずは、オゾン水で育てるミニトマトと普通の水で育てるミニトマトで、害虫発生状況、トマトの状態、糖度、土壌に与える影響について調査を行うところからプロジェクトを始める予定です。
■環境関連機器のメーカーが農業プロジェクトを開始する理由。
三協エアテックは環境関連機器のメーカーで、農業については全くの素人です。そんな我々が、このプロジェクトを開始するきっかけは「沖縄」にあります。
当社は、2021年より沖縄県本島北部大宜味村で「POLYHEDRA」が行っているシークワーサー無農薬栽培プロジェクトに、オゾン水製造装置を提供するとともに、現地の共同研究に参加しております。
▽沖縄大宜味村でのシークワーサー無農薬栽培におけるオゾン活用について
https://www.sat.co.jp/lab/file133/
「無農薬栽培」や「特別栽培農産物」という言葉が使われますが、これらは「栽培期間中に農薬や化学肥料を使わない農産物」、または、「農薬や化学肥料の使用を控えた農産物」を指しています。
しかし、過去に農薬を使用していた場合、土壌には農薬が残留しているため、農作物の生産期間中に農薬を使用していなくても、完全な無農薬栽培の実現が困難でした。また、始めから完全に無農薬で作物を栽培するには、生産者の方への負担も大きいと言われています。
これまで約3年間、現地で研究を続ける中で、オゾン水は土壌に残留する除草剤の分解除去が可能という実験結果を得ることができました。このことから、当社はオゾン水による残留農薬の分解除去の技術を活用し「完全無農薬栽培」を実現できるのではと考えました。
30年以上脱臭・殺菌装置で培ってきたオゾンの知識を活かし、新たなオゾン活用法に挑戦したいという思いから、このプロジェクトを開始する運びとなりました。
■オゾン処理による除草剤の分解実験について
除草剤をオゾン水と反応させて分解除去すること、および除草剤の量に対してどれだけのオゾン量が必要かを評価しました。
▼実験結果
・除草剤 4μg/mL溶液に対し 3倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 97%
・除草剤 4μg/mL溶液に対し 3倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 97%
・除草剤 20μg/mL溶液に対し 3倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 99%
・除草剤 20μg/mL溶液に対し 30倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 99%
・除草剤 40μg/mL溶液に対し 10倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 99%
・除草剤 40μg/mL溶液に対し 30倍のオゾンで処理 除草剤の分解除去率 = 100%
・オゾン水にオゾンと同量の除草剤添加/ポンプ未使用 除草剤の分解除去率 = 96%
■三協エアテックについて
当社は、歯科医院やクリニックなど医療施設にむけて業務用の空気清浄装置を販売するところから始まりました。業務拡大にむけ、空気清浄装置に付加価値をつけようと搭載したのがオゾンによる殺菌機能です。そこから、約30年、多くの施設、企業に脱臭装置や殺菌装置などのオゾンに関連する製品を開発・製造・販売を行ってきました。
また、オゾンを活用した特機システムの提案もしており、商業施設の排気脱臭や和歌山県にある水族館をはじめ複数の水族館の水質改善など、オゾンを使ってさまざまなお客様の課題や問題点を解決しております。当社独自の研究施設「オゾンラボ」では、新しいオゾンの活用を中心に日々、研究・実験を行っています。
▼「オゾンラボ」ページURL
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。