生産者と一体で取り組む「新たな産直」で高品質な牛乳の安定供給を目指して
西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下「グリーンコープ」)は来年から新たに稼働予定の、酪農場とびん牛乳工場の地鎮祭を11月10日(金)にそれぞれ執り行います。
酪農場、そしてびん牛乳工場を共同で経営する、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合、そしてグリーンコープが一堂に集い、この大型プロジェクトの無事を祈願します。なお、びん牛乳工場の地鎮祭には、奥塚正典中津市長も参列します。
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生産者と共同でつくる、酪農場とびん牛乳工場
グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結しました。3者共同で国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を新たに構築します。
ウクライナや中東など国際情勢の流動化、さらには円安の進行によって、輸入飼料が高騰しています。かつて輸入混合飼料は1トン6万5000円程度だったのが、今では10万円にまで値上がりしています。
国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには、国産の飼料で牛乳を安定供給できる一貫体制の構築が不可欠です。
そこでグリーンコープは、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と共同で来年中に「1. 1000頭規模の酪農場」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMR(注:Total Mixed Ration の頭文字・「混合飼料」の意味)センター」「3. びん牛乳工場」を建設します。
酪農場の経営はグリーンコープ、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合の3者で新たに設立した株式会社耶馬渓ファームが担います。そして、びん牛乳工場の経営は同様に3者で設立した、株式会社グリーンコープミルクが執り行います。生産者が酪農場、そして、びん牛乳工場、TMRセンターに出資し、経営にまで携わるのは、極めて珍しい事例です。生産と流通が一体となって経営まで担う「新しい産直」を目指しています。
生産者とグリーンコープが共同で経営にあたる決断をしたのは、生産と流通が一体となって取り組まなければ、酪農が置かれた極めて困難な状況を乗り切ることはできないという危機感を共有したことが背景にあります。
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概要・びん牛乳工場の地鎮祭
日時 :2023年11月10日(金) 11 時 00 分 ~
場所: 大分県中津市山国町宇曽字市場1235-1
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概要・酪農場の地鎮祭
日時 :2023年11月10日(金) 13 時 00 分 ~
場所: 大分県中津市大分県中津市耶馬渓町金吉
※ びん牛乳の地鎮祭を行った後に移動し、酪農場の地鎮祭を執り行います
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組織概要
一般社団法人グリーンコープ共同体
福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号
代表理事 日高 容子
https://www.greencoop.or.jp/
2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。