「儲かる林業・稼げる林業」 の確立を目指して!
一般社団法人やましごと工房(徳島県美馬市 理事長:工藤剛生)は、これまで蓄積してきた「森林・林業行政のアウトソーシング先」としてのノウハウを福井県に導入し、県内市町による森林の適正管理・適正利用の取り組みを支援することを目的に、「一般社団法人やましごと工房ふくい」を設立しました。
これにより、県内市町の森林・林業行政における事務負担の軽減を図るとともに、福井県が進める「ふくい型林業経営モデル」と「自伐型林業」の推進に貢献し、「儲かる林業・稼げる林業」の確立を図りたい考えです。
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背景
かつて、森林・林業行政は、その政策を国が企画立案し、都道府県が主体的に展開していましたが、地方分権の流れにしたがい、現在では市町村における権限、役割が大きくなっています。
一方、市町村においては、平成の大合併以降、組織の合理化や行政の効率化が求められてきた結果、森林・林業行政に限らず、権限・役割が増大した反面、マンパワーは不足している状況です。
特に、森林・林業行政は、求められる専門性が高く、都道府県には林業専門職員が一定数配置されているのに対し、市町村では専門職員を採用・配置する余裕がないことから、国・県の政策を現場レベルに落とし込みきれていないという問題があります。
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一般社団法人やましごと工房(徳島県美馬市)とは
平成31年4月に森林経営管理法が施行され、手入れの行き届いていない森林について、市町村が森林所有者から経営管理の委託を受け、その森林を公的に管理する「森林経営管理制度」がスタートしました。
法令上、この制度の主体は市町村が担うこととされていますが、「市町単独では制度運用が困難」と判断した徳島県美馬市及びつるぎ町が構成員となり、制度の実行部隊として設立されたのが、一般社団法人やましごと工房です。
一般社団法人やましごと工房は、平成30年10月に創立(令和2年11月設立)以来、徳島県美馬市及びつるぎ町における、森林経営管理制度をはじめ、その他森林・林業行政における実務部分をお手伝いさせていただいているほか、徳島県外の2自治体での実績も有しています。
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一般社団法人やましごと工房ふくい設立の経緯
福井県では、林業の振興や山村地域の活性化を図ることを目的に、
「大きな林業」として、森林の「所有」と「経営」を分け、効率的に伐採と再造林を行う「ふくい型林業経営モデル」、
「小さな林業」として、最小限の設備で山を管理する「自伐型林業」を展開することとされています。
この政策を実現するに当たっては、森林・林業関係法令に基づく運用が必要で、その権限を有する市町の協働・協力が必要不可欠となりますが、「現状の市町のマンパワーでは期待される協力は難しい」との声を複数の市町担当者様からお聞きしました。
そこで、市町の森林・林業行政担当者様の業務をお手伝いすることで、県の政策推進に貢献し、「儲かる林業・稼げる林業」の確立を図ることを目的に、一般社団法人やましごと工房ふくいを設立しました。
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一般社団法人やましごと工房ふくいができること
(1)市町における森林・林業行政のビジョンづくりをサポート
森林・林業に関する法令や制度は年々多様化している中、市町それぞれの事情に対応した森林・林業政策の企画や展開手法の策定などを支援します。
(2)市町による森林・林業行政の実務部分をサポート
市町の少ないマンパワーで大きな行政効果を上げるため、森林・林業行政の実務部分を全面的にサポートすることで、市町担当者様が適切な行政判断に集中できる体制づくりを支援します。
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一般社団法人やましごと工房ふくいの概要
団体名:一般社団法人やましごと工房ふくい
社員(構成員):一般社団法人やましごと工房、中西昭雄、松下明弘
代表理事:工藤剛生(一般社団法人やましごと工房 理事長)
設立:令和5年10月6日
主たる事務所所在地:福井県福井市大宮5丁目15番25号
事業内容:〇官公庁における森林・林業行政支援に関する事業
〇森林の適正管理に関する事業
〇森林の調査に関する事業
〇林業従事者の育成に関する事業
〇森林ボランティアや学校教育における森林環境の指導及び指導者の育成に関する事業
〇その他当法人の目的を達成するために必要な事業