地元の若手生産者集団の協力で実現
「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに掲げ、全国の都市部を中心としたスーパーマーケットで「農家の直売所」を運営する株式会社農業総合研究所(本社:和歌山県和歌山市、代表取締役社長:堀内 寛、以下「当社」)は、10月13日(金)(関東エリアは10月14日)より「日本農業遺産シリーズ」を販売開始します。記念すべき第一弾は、兵庫県産の「丹波ささやまの黒枝豆」です。
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「日本農業遺産シリーズ」開始の背景
当社は「日本農業遺産シリーズ」に先立ち、今年春から「世界農業遺産シリーズ」を販売開始しました。「世界農業遺産シリーズ」とは、国連の国際連合食糧農業機関により「世界農業遺産」として日本国内で認定されている地域を「後世に残すべき日本の貴重な財産」として、その価値を伝えるために当社がブランディングし、販売してきました。
第1弾は熊本県阿蘇地域のアスパラガスを「阿蘇パラ」として販売しました。山梨県笛吹市一宮町で採れたプレミアムな桃を「山梨県いちのみやの賜物」の名で販売しました。「世界農業遺産シリーズ」はこれまで大変好評を博しています。
とはいえ、日本には「世界農業遺産」以外にも素晴らしい産地がいくつもあります。そこで、農林水産大臣より「日本農業遺産」として認定された地域の農産物をブランディングし、販売することとしました。
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「日本農業遺産」とは
何世代にもわたり継承されてきた独自性のある農林水産業が営まれ、文化・景観・自然が一体として維持されている地域を農林水産大臣が認定した地域です。現在までに24地域が認定されています。
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日本農業遺産・丹波篠山の黒大豆栽培
丹波篠山地域は内陸性気候のため降水量が少なく、しばしば水不足に悩まされてきました。そこで人々は話し合い、水を引き込まずに稲作を止める「犠牲田」を設けました。この「犠牲田」を用いて黒大豆の栽培が始まりました。
丹波篠山の土壌の多くが粘土質であるため、畑として活用しにくい状態でした。そこで人々は、溝を掘って水はけを良くしました。さらに一般的な畝よりも高くして、粘土質の土壌を乾燥させるなど、さまざまな工夫を重ねた結果、黒大豆の栽培ができるようになったのです。
日本の黒大豆は丹波篠山の種が大元になっており、丹波篠山の黒大豆は江戸時代から優良種子の選抜が行われ、それは現在も続いています。(=優良種子生産方式)
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丹波篠山の黒枝豆の特徴
黒枝豆は、おせち料理として食べることが多い黒豆となる品種の豆を、完熟前に収穫したものです。緑色の一般的な枝豆より、色が黒いのが特徴です。
黒枝豆と黒大豆の違いは収穫の時期によるもので、もとは同じです。黒枝豆の収穫時期は10月頃から約2週間と、とても短いものです。黒枝豆は収穫する時期によって味わいと食感が変わるのも特徴です。後半になるとふくらみ、コクが出て甘みも食べ応えも増していきます。黒枝豆を収穫せずにそのまま置いておくと黒大豆になります。
丹波篠山の黒枝豆の最大の特長は一粒が大粒で、しかも美味しいことです。丹波篠山の土壌は黒枝豆の栽培に適しています。丹波篠山は周りが山に囲まれた盆地で、気温差が大きくなります。土壌、そして起床条件が味方し、大粒で美味しい、最高品質の黒枝豆に育つのです。
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生産者集団「BBLINK」とは
今回の「丹波ささやまの黒枝豆」を生産・提供しているのが丹波篠山の生産者集団B・B LINK株式会社です。「B・B」とは「Black Beans」の略です。丹波篠山市内の20―40代の若手農家7人が発起人となり、設立しました。黒枝豆をメンバーの生産者に出荷してもらい、百貨店やスーパー、市場などへ卸しています。生産者と取引企業を結び、新たな価値を創出しようという、生産者発の試みです。
〒669-2723兵庫県丹波篠山市口阪本158
代表取締役社長:田渕 真也
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会社概要
株式会社 農業総合研究所 (JPX 証券コード3541)
〒640-8341 和歌山県和歌山市黒田99番地12 寺本ビルⅡ4階
https://nousouken.co.jp/
「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに掲げ、日本及び世界から農業が無くならない仕組みを構築することを目的とした産直流通のリーディングカンパニーです。全国約10,000名の生産者と都市部を中心とした約2,000店舗の小売店をITでダイレクトに繋ぎ、情報・物流・決済のプラットフォームを構築することにより、農産物の産地直送販売を都市部のスーパーで実現した「農家の直売所事業」と生産者から農産物を買い取り、ブランディングしてスーパーに卸す「産直卸事業」を展開しています。