養殖と水耕栽培を循環でつなぎ、環境負荷の軽減と高効率な資源・エネルギーの利用を実現する“アクアポニックス”の最新情報を公開
「アクアポニックスで人と地球をHAPPYに」をビジョンに掲げ、循環型ビジネスの提案を行う株式会社アクポニ(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:濱田健吾、URL:https://aquaponics.co.jp/)は、2023年10月11日(水)〜13日(金)幕張メッセにて開催される第13回農業WEEK「農業 脱炭素 SDGs EXPO」に出展します。
アクアポニックスとは、水耕栽培と水産養殖を掛け合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型農業です。会場ではLEDライトを用いた完全閉鎖型のイチゴの周年栽培アクアポニックスシステムの展示を行うほか、アクポニが輸入総代理店をつとめるオーストラリアWaterco社製の循環フィルターの日本初の展示、生産管理アプリの体験会を行います。また、価格/用途別のアクアポニックスパッケージシステム「アクポニ農園プラン」を新たに発表します。
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第13回農業WEEKにおけるアクポニの展示の見どころ
①イチゴの周年栽培アクアポニックスシステムの展示
日本のイチゴは生食に適した大粒・高糖度であることが特徴で、世界でも高く評価されています。国内および海外からも需要が見込まれる一方で、既存の養液栽培(化学肥料による栽培)は製造過程で多くのエネルギーを要し、肥料の価格高騰と環境負荷の高さが課題となっています。
アクポニでは環境負荷の低い農法であるアクアポニックスで安定生産を実現すべく、2023年3月よりLED型植物工場の設計・施工を行う株式会社アグリ王(神奈川県横浜市)とアクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を実施しています。
今回はその結果をもとに、完全閉鎖型のアクアポニックス農場でのイチゴ生産のポイントを紹介します。展示ブース内では、LEDライトを用いた完全閉鎖型のイチゴの周年栽培アクアポニックスシステムを展示します。
参考)アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000018039.html
②価格/用途別のパッケージシステム「アクポニ農園プラン」発表
近年、アクアポニックス事業に異業種参入するケースが増加していますが、検討から導入を決めるまでに多大な時間とコストをかけるケースが多く見られます。
この度、より的確かつ迅速な意思決定につなげることを目的とし、価格や用途別にアクアポニックスの7つのパッケージシステムを新たに開発しました。ご希望に応じて、オプションの追加やカスタマイズも可能です。
アクアポニックスの検討段階~導入後の生産までを支援する他のサービス(アクアポニックスが学べるアクアポニックス・アカデミー、導入コンサルテーションの循環型ビジネス構築支援、アクポニ栽培アプリを活用した生産管理支援、機材の保守サービス等)と組み合わせることで、アクアポニックスを活用した循環型ビジネスの構築をより効率的に支援します。
本サービスは2023年10月11日より事前受付を開始し、11月よりサービス提供を開始する予定です。
③アクアポニックスに特化した「アクポニ栽培アプリ」体験会
アクポニでは当社のシステム導入者を対象に、アクアポニックスの生産管理を効率化する「アクポニ栽培アプリ」を提供しています。
当サービスではアクアポニックスに特化して開発したIoTセンサーとスマートフォンアプリを連動し、“人が行う作業”と“環境制御”のデータを記録・集計・レポートすることができます。これにより生産管理に必要なデータの一元管理が可能となるため、導入者は数値評価に基づいて農場環境を最適化し、リスクマネジメントや技術改善につなげることが可能になります。展示ブースでは、実際にデモ機を触ってアプリを体験することができます。
参考)アクアポニックスの生産管理をIoTで効率化する「アクポニ栽培アプリ」の提供を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000018039.html
④WATERCO製の循環フィルターおよび家庭用アクアポニックスの展示
当社はアクアポニックスの設計施工や生産技術に加え、アクアポニックスに使用する資機材にも精通しています。
アクポニは2023年6月より、オーストラリアに本部を置く世界的メーカー・Waterco社の「密閉式フィルター」の輸入総代理店としての営業を認証されています。この度、陸上養殖・プール・水処理施設に最適な高性能ろ過フィルターキット「ASM600」の展示を行います。本商品の展示販売は、日本で初となります。
<特長>
透明度の高い水と、魚にとって安全な環境を維持するための「優れた物理フィルター機能」「生物ろ過による高い硝化作用」「水の循環」「エアレーション」「UV殺菌(オプション)」の5つの機能を備えています。優れた耐腐食性により、屋外設置にも対応。逆洗浄機能付きで、フィルター洗浄の手間がかかりません。海外では養殖に加え、プールや工場の水処理にも使用されている、コストパフォーマンスに優れたフィルターです。
型番:AS-01
参考価格:1,221,000円(税込)
詳細:https://aquaponics-onlinestore.com/?pid=172060021
また、会場では家庭用に適した小型のアクアポニックスキットの展示を行います。
参考)https://aquaponics-onlinestore.com/?mode=cate&csid=0&cbid=2833787
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株式会社アクポニ 代表取締役 濱田健吾からのコメント
アクアポニックスは養殖と水耕栽培を循環でつなげることで、環境負荷の軽減と高効率な資源・エネルギーの利用を実現します。さらに、化学肥料を使用しないため、肥料製造と流通での二酸化炭素排出を削減することで脱炭素化にも寄与します。循環型の食料生産システムとしてだけでなく、地域で「資源」「エネルギー」「人」「情報」などが循環する循環型ビジネスのコアパーツとして日々進化しています。
日本の農業は、化石燃料へ依存、就農人口の急減、肥料価格の高騰、気候変動、環境負荷など問題を抱えるなか、昨年、みどりの食料システム法が施工され、有機農業の耕作面積を既存の約1%→25%(2050年)まで拡大させる目標を掲げています。達成には非常に多くの分野で進化を要しますが、アクアポニックスもその一つです。
農業の進化は、工業と比べて膨大な時間を要し、目に見え難いものも多くあります。そういった進化の過程を効率よく情報収集したり、企業間のつながりを生むことで進化を加速させる場として、今年の農業WEEKに期待しています。
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第13回農業WEEK 開催概要
農業WEEKは農業資材、スマート農業製品、畜産資材、6次産業化製品など約850社が出展し、出展企業・来場者間で活発な商談が行われる大規模な展示会です。今年より、CO2削減・有機農法・環境保全技術などの企業が出展する「第1回 農業 脱炭素 SDGs EXPO」が開催されます。
開催日時:2023年10月11日(水)〜13日(金)10:00〜17:00
会場:幕張メッセ 第7・8ホール「農業 脱炭素 SDGsEXPO」
ブース小間番号: 7-59
入場料:通常5,000円(事前のお申し込みで無料になります)
主催:RX Japan株式会社
公式サイト:https://www.agriexpo-week.jp/tokyo/ja-jp.html
アクポニの企業紹介ページ:https://www.agriexpo-week.jp/tokyo/ja-jp/search/2023/directory/directory-details.%E6%A0[%E2%80%A6]%9D%E3%83%8B.org-d20eba37-fe88-447b-a01b-4189c2d592b1.html
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循環型農業「アクアポニックス」について
アクアポニックスとは、水耕栽培と水産養殖を掛け合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型農業です。魚・微生物・植物の三者が生態系をつくりバランスよく循環する、生産性と環境配慮の両立ができる農業として、その可能性に世界が注目しています。土耕農法と比較して同面積で約7倍の収量となる高い生産性と、約80%以上の節水、ライフサイクルアセスメントによる環境負荷の低さが特徴です。
アクアポニックスの生産物にはUSDA(アメリカの有機認証)取得が認められており、少ない手間で安心・安全な野菜と魚を育成することができます。
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株式会社アクポニについて
「アクアポニックスで人と地球をHAPPYに。」をビジョンに掲げる、2014年創業のアクアポニックス専門企業です。よりよい形で資源が循環する社会を目指し、生産者とともに食の生産流通を変革するための製品開発を行っています。
所在地:〒231-0012 神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
設立:2014年4月2日
代表取締役:濱田健吾
事業概要:
・教育事業(アクアポニックスの学校を運営)
・農園事業 (農園の開発)
・生産事業 (農園の運営、生産管理システムの開発)
・流通事業 (生産物、資機材の販売)
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お問い合わせ
株式会社アクポニ
TEL:050-5539-1923
E-mail:info@aquponi.com