最新のテクノロジーの導入により、農業のイメージを払拭し、就労環境の向上を計り、地域活性化の新た なモデルを提唱する
株式会社三ツ星ファーム (本社:和歌山県橋本市、東京営業所:東京都小金井市、代表取締役:江川 且起)は、 VISA のタッチ決済機能と健康管理機能が一体となったリング型ウェアラブルデバイス「TwooCa Ring」 を取り扱う株式会社KortValuta(本社:東京都目黒区、代表取締役:柴田 秀樹)と連携を深め、農業系企業 としては世界初となる「TwooCa Ring」の導入を決定した。「TwooCa Ring」を身に着けることで、非接 触で決済ができることに加え、心拍数や睡眠の状態、歩数、消費カロリー、体温などのデータ収集が可能 となる。
株式会社三ツ星ファーム は、創業以来、地域への貢献を重視してきた。その一環として高野山内でのみ購入することが出来るクラフトビール「天空般若 」を製造販売している。このビールは、ホップからの一貫生産を行っており、そのこだわりが評価されている。従来は、高野山を訪れるか、ふるさと納税の返礼品としてしか入手できなかったが、今年、弘法大師(空海)御誕生 1250 年記念ラベルとして、限定販売を実施するにあたり、公式 EC サイト(https://www.tenkuhannya.com/)でも購入可能になった。さらに、乳酸菌や微生物を用いた独自の水耕栽培技術を開発し、レタスの生産・販売を行っている。
Kort Valuta社は、各種カードの発行資格を持つ企業である。代表の柴田秀樹は、経営者としてだけではなく、有名なエンジニアとしての側面もある。柴田秀樹は、20 代で米国に渡り金融関連のさまざまなプロジェクトに従事しており、暗号通貨 Ripple の唯一の日本人初期開発メンバーとしても知られる。Kort Valuta社のビジョンは、中央集権だけに頼らない分散型社会を築くことである。これは、それぞれのコミュニティに存在する価値を別のコミュニティに正当に交換することが出来る社会であり、相互支援を実現する社会であり、努力している人がきちんと報われる社会である。株式会社三ツ星ファームの代表の江川且起はこの考え方に強く共感し、農業分野で分散型社会の実現を目指す。
「TwooCa Ring」に先駆け、Kort Valuta社は、2016年に決済・社員証・福利厚生をスマホひとつで簡単にコントロールすることが出来るTwooCa Walletを公開している。これに「TwooCa Ring」が加わることで健康管理機能も付け加えられ、決済データと健康データをKort Valuta社独自のアルゴリズムでデータ解析し、個に寄り添うサービスを提供することを目指している。例えばこれらのデータを基に新たな与信を受け取ることが出来るようになるだろう。それによって、利用者の信用力が高まることで、金融機関から住宅ローンが有利に借りられたり、生命保険に入りやすくなったり、保険料の削減など、様々なメリットへと繋がると考えられる。このように普段の生活や就労状況を可視化して、まったく別のものと正しく価値の交換ができるのが、近未来の展望である。興味深いのは、「心身の健康」と「お金の健康」の可視化を体験することになるわけだが、自分自身の状態を日々正確に認識することによって、日々の生活が楽しくなり、結果的に個の価値を高め、企業の価値を高めることにも繋がっているという実証実験結果も出てきている。
「TwooCa Ring」の導入により、従業員の健康管理が可視化される。そのため、本社から離れた山麓部で農作業を一人で行う場面もある株式会社三ツ星ファームとして、この技術は従業員の安全を確保する手段として非常に有用である。万が一、急な体調不良が発生したとしても、危険信号がすぐに発信され、迅速な救助アクションが可能となる。万全な体調ではないと判断できる従業員に対しては、的確に休養をアドバイスできる。
これまで農作物の品質やトレーサビリティが重要視されてきている中、株式会社三ツ星ファームとしてもGLOBALG.A.P.認証の取得をしている。GLOBALG.A.P.認証とは、食品安全、品質管理、環境保全などに配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通のブランドである。しかしながら、株式会社三ツ星ファームとしては、農作物を作る従業員の心身の健康にもこれまで以上に意識を向ける必要があると考える。なぜならば、従業員の心身の健康を維持・増進することは、農作物の安定的な栽培にもつながり、顧客に満足していただくことが出来るからだ。顧客の満足は従業員のモチベーションの向上にもつながり、より良い農作物の栽培に力を注ぐことにつながる。株式会社三ツ星ファー ムでは、このように従業員の心身の健康向上から農作物の品質の向上につながる好循環を目指している。
また、この考え方は時流にも合致していると考えている。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた現代社会では、以前よりも「ウェルネス」、すなわち心身の健康の重要性を強く実感している。このため、 多くの業界で「ウェルネス」の考え方が広がりを見せている。ここで注目していただきたいことがある。
それは、そもそも農作業自体に心を癒す効果が存在するということである。よって、「ウェルネス」を正しく取り入れた農業体制を整えることで、農業こそ最高のパフォーマンスと良好な循環を実現できるのではないかと考えている。このような好循環を目指す上で、「TwooCa Ring」のような先端技術を活用した健康管理技術の導入は大変効果的である。
以上のことから、株式会社三ツ星ファームは、「TwooCa Ring」のテクノロジーが農業にとって革命的であると確信している。この技術を、自社のみならず、多くの農業従事者に普及させることで、日本の農業界全体の発展に寄与したいと考えている。農業関連の企業規模や個人農家にかかわらず、「TwooCa Ring」 の導入を検討する方々を、Kort Valuta 社の協力のもと、サポートしていく姿勢を強く示している。去る 9 月 6 日都内で開催された「TwooCa Ring」の詳細発表イベントにより、この技術への注目度は更に高まることが期待されている。
「農業は成長産業」が世界の常識であるが、この認識が日本ではあまり感じられていないのではないだろうか。
株式会社三ツ星ファームと Kort Valuta 社は、日本の農業の新たなポテンシャルを示すために連携している。
国内でこの活動がある程度成果が出たら、次のステップとして海外展開も視野に入れている。
日本の農業は少子高齢化による担い手不足が大きな課題となっている。日本の農業従事者の平均年齢は68.4 歳(2022年)であり、今から少子化対策を実施しても、担い手が農業に従事できるようになるまでには時間がかかりすぎてしまう。日本の農業技術を継承し、支え続けていくためには、少子化対策を実施するのと並行し、グローバル人材の受け入れが必要不可欠である。グローバル人材の受け入れの際、重要になるのは海外から来る方の安心の確保である。それは心身の健康の安心であり、家族の安心である。「TwooCa Ring」は安心の確保を可能とする。株式会社三ツ星ファームでは、「TwooCa Ring」を導入し、グローバル人材の受け入れ態勢を整えることも視野に入れている。「TwooCa Ring」により、健康管理は本人だけでなく、遠く離れた母国の家族にも共有することが出来る。健康的に仕事に従事していることがデータとして見てわかるということは、今までにない安心感がある。このような安心できるグローバル人材の受け入れ態勢が整備されていることをアピールすることで、農業の担い手不足に貢献する。株式会社三ツ星ファームは率先してこの役割を果たすことで、日本の農業を牽引していくことを目指している。