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農業コンサルティングを手掛ける、株式会社笑農和(所在地:富山県滑川市、代表:下村豪徳)は、2023年8月1日付で、株式会社111(所在地:北海島名寄市)の金田千広が最高デジタル責任者に就任したことをお知らせします。
■就任の背景
株式会社笑農和は「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念に、農業分野でコンサルティング事業やIT機器の開発・販売の事業を展開しています。
今回の金田千広のCDO就任は、「IT農業」にさらにデータ分析とデータ収集能力を付加し、笑農和の事業をより高次元へと昇華させるための取り組みです。同氏の多彩な農業関連知識とデータサイエンス※の知見から、笑農和の事業成長を加速させることを目的としています。
※データサイエンスとは、数学/統計学/機械学習といった科学的な知識、プログラミングなどITエンジニアリングのスキル、および経営学を駆使して、大量のデータから主にビジネス上の意思決定に有用な結論や知見を導き出す学際的なアプローチ手法のこと。
■略歴
東京大学農学部でカビの研究を行ったのち、2014年JESCOホールディングス株式会社入社し、経営企画部にて会社報担当。2015年株式会社エムスクエア・ラボ入社、野菜生産事業部門、教育事業部門、農業ロボット部門の立ち上げに従事。2018年テラスマイル株式会社に入社し、取締役として、農業データ活用事業を構築。事業強化のために静岡大学大学院にて社会人大学院生として、データサイエンス的見地から野菜の収穫予測を研究。2022年地域課題を解決する会社を作りたいと株式会社111(北海道名寄市)を設立し、代表取締役に就任。
■決意表明
私はこれまで農業関連事業の立ち上げ、運営に複数携わってきました。学業と事業の両方で農業とデータサイエンスの知見があり、かつ事業構築の経験があるというのが私の強みです。これらの知見と経験を活かし、笑農和がデータ分析組織へと深化することに貢献して参ります。
■水田水管理システムpaditch
paditchはスマホ・タブレット・PCを使用して、水田における水管理の遠隔化・自動化を実現する製品です。今後は自動化の分野におい気象データ・各種のセンサー情報・栽培履歴等を駆使して水管理の最適化を図ります。これにより、農業者は過去の経験や勘に頼った栽培から脱却し、最高の収穫量や食味を自動的に得ることが期待されます。十分に栽培指導を受けられなかった担い手や、新規参入者の栽培ノウハウ支援ツールとしての需要を見込んでいます。
paditchの主な機能と特⻑
・⽔温・⽔位を⾃動で管理できる
・スマートフォンやPCで、⽔⾨を遠隔開閉できる
・タイマーで⾃動開閉ができる
・全体開閉・個別開閉・エリア開閉ができる
・クラウドで管理されており、データが蓄積できる
設置による実証実験の結果
・⽔管理にかかる時間が80%削減(農林⽔産省の静岡県での実証事業で得られた結果)
・paditch導⼊圃場は未導⼊圃場と⽐較し、最⼤16.4%収量が増加(農研機構への調査依頼の結果)
※2023年7⽉時点で全国で約1200台導⼊されている。 https://paditch.com/product/paditch-gate
■株式会社 笑農和について
「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念とし、現在は稲作で一番作業時間のかかる水管理を超省力化する『paditch(パディッチ)』を主力製品として開発・販売する。
paditchの特徴は、スマホ、タブレット、パソコンと水田の水門やバルブをIoTで繋ぎ、事務所・自宅、外出中に遠隔で水位・水温の確認や開閉作業を行うことができる点である。また、スケジュール設定や、水位・水温に連動した自動開閉機能などもあり、水田に出向く回数の大幅な削減に貢献している。