ヘルスケア事業の規格外原料を活用するなど、サステナビリティを追求
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、サステナブルアグリテック領域における展開の一環として、今回初の個人向け(B to C)商品「やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)」を公式通販サイト「ユーグレナ・オンラインショップ」(https://online.euglena.jp)にて、2023年8月28日(月)より数量限定で販売します。
■サステナブルアグリテック領域について
当社はサステナビリティを軸とし、ヘルスケア・バイオ燃料・新規領域の3領域で成長戦略を掲げており、その新規領域事業のなかに肥料や飼料などを手掛けるサステナブルアグリテックがあります。
サステナブルアグリテックは、微細藻類をはじめとする当社素材や副産物、未利用資源などを活用した循環型農業の実現を目指し、「バイオマスの5F」※1の戦略にもとづいて、微細藻類やバイオ燃料の原料となる油脂を微細藻類から抽出した後の残渣、そのほかユーグレナ・グループ内外の未利用資源を「Feed(飼料)」「Fertilizer(肥料)」への活用に取り組んでいる事業です。
当社には、グループ企業として有機配合肥料の製造・販売を行う「大協肥糧株式会社」※2があるほか、肥料や飼料等に関する研究※3,4,5を実施してきており、これらの肥料製造開発や研究、自社素材および直販ルート、マーケティング力などを活かし社会実装していくため、2022年より専門の事業部を立ち上げました。当社が目指す農業は、従来の農業と比較すると循環性が高い、つまり持続可能性が高い農業と考え、「サステナブルアグリテック(Sustainable Agri Tech)」と名付けています。
※1 バイオマスの5F:バイオマスには、重量単価が高い順にFood(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の5つの用途があり、重量単価の高いものから低いものに順次事業を展開していくことで、バイオマスの生産コスト低減とバイオマスの利用可能性の拡大を推進する、という事業戦略
※2 大協肥糧株式会社:有機にこだわった肥料づくりを通じて日本の農業の発展および安心で安全な食生活に貢献することを使命としている(https://daikyo-hiryo.co.jp/)
※3 2020年7月6日のニュースリリース「微細藻類ユーグレナから製造した有機液肥でイチゴ栽培に成功」https://www.euglena.jp/news/20200706-3/
※4 2021年8月30日のニュースリリース「微細藻類ユーグレナを肥料として利用することで収穫量の増加や収穫後の作物鮮度の低下を抑制する可能性を示唆」https://www.euglena.jp/news/20210830-2/
※5 2023年6月27日のニュースリリース「ユーグレナ残渣を飼料の一部に用いた水産養殖試験にて養魚用飼料の代替原料になる可能性を確認」https://www.euglena.jp/news/20230627-2/ など
サステナブルアグリテック領域における肥料分野での取り組みとしては、有機肥料を含む肥料資材の販売やグループ内外の未利用資源の有償化支援などB to Bの事業活動を主としていますが、今回販売する「やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)」は、食品グレードとしては使用しない規格外原料であるユーグレナ粉末等を活用し誕生した、初の個人向け(B to C)商品となります。
「やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)」は、研究によって確認された微細藻類ユーグレナ(以下「ユーグレナ」)が持つ植物の生育促進効果※6に着目し、ユーグレナ配合培養土を使用して、自宅で循環型農業を体感しつつ簡単に野菜づくりに挑戦できるよう開発した栽培キットです。土以外にも、種子や鉢資材でもサステナビリティにこだわり、当社のバイオテクノロジーとユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」※7を体現しています。
※6 2020年7月9日のニュースリリース「微細藻類ユーグレナを用いた培養土(肥料)を開発」https://www.euglena.jp/news/20200709-2/
※7 ユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First」:https://www.euglena.jp/companyinfo/sustainability/sustainability-first/
「やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)」商品詳細
商品名:やさしい栽培キット(ベビーリーフサラダミックス)
価格:1,980円(税込)
内容物:ユーグレナ配合培養土、有機種子(ベビーリーフサラダミックス)、栽培容器(ヨガマットアップサイクル資材)、ガラス受け皿、同梱冊子(栽培説明書・レシピ付属)
発売日:2023年8月28日(月)
販売場所:公式通販サイト「ユーグレナ・オンラインショップ」
「やさしい栽培キット」商品ページhttps://online.euglena.jp/shop/g/g100002-190002700/
サステナビリティ:
・ユーグレナ配合培養土について
ユーグレナを添加し熟成させた堆肥で作製した培養土で、これまでの研究により、ユーグレナを配合することで、土の中の微生物の働きが活発になり、植物の根張りを向上、その後の成長を促進させることが期待されます。また、ヘルスケア事業における原料生産で生じた食品規格外のユーグレナ粉末を活用することで、資源の有効活用も実現しています。
・有機種子について
完全有機栽培にて生産された作物から採取、かつ無化学消毒であることを独自に確認している(株)グリーンフィールドプロジェクトの種子を採用しています。
・ヨガマットをアップサイクルした栽培容器について
ヨガトレーナーのMAKO KURATA氏とDJ SATOSHI MIYA氏が手掛けるユーズドヨガマットのアップサイクルプロジェクト「satanama」とコラボレーションした容器を採用しました。年間数百枚が焼却処分されるというヨガマットは、水分をよく吸収するため、水のやり過ぎによる根腐れを防ぐほか、柔らかく通気性の良さが植物の根にとって優しいという、素材の特性が最大限活かされたアイデアプロダクトです。
当社は今後も、微細藻類をはじめとする当社素材の機能性研究を推進するとともに、副産物や未利用資源などを活用した新たなビジネスを創出し、サステナブルな農業の実現を目指していきます。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp