〜農業の脱炭素推進とカーボンクレジットを通じた収益化向上を目指して〜
株式会社フェイガー(代表取締役:石崎 貴紘、以下「フェイガー」)と株式会社東北銀行(取締役頭取:佐藤 健志、以下「東北銀行」)とは、農業分野におけるカーボンクレジットの創出支援を通じた脱炭素農業の推進とカーボンクレジットによる収益化の拡大に取り組むことを目的とした業務提携契約を締結しました。なお当社と地方銀行との業務提携は今回が初めての試みです。本提携を通じて、当社と東北銀行はカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
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背景
フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農業者への脱炭素の取組支援およびクレジット化を通じた収益化を行う日本初のスタートアップです。2023年度は10都道府県、20地域、100以上の農業者を対象としたプロジェクト組成を見込むとともに、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトをスタートさせる予定です。農業における脱炭素の取組みをカーボンクレジットによって収益化させることを通じ、環境に優しい農業を持続可能な形で推進しています。
東北銀行は岩手県盛岡市に本店を置く地方銀行で、「地域金融機関として地域社会の発展に尽くし共に栄える」をコアバリュー(経営理念)に、“地域力の向上”をパーパス(存在意義)として定め、地域のお客様と共に、より良い地域の未来を創っていくために様々なチャレンジを行っています。2022年4月にスタートした第一次中期経営計画において、豊かな地域資源を活用したビジネスモデルを確立すべく、「再生可能エネルギー(脱炭素)」と「アグリビジネス」へ注力し、地域活性化に向け取り組み強化していく方針を掲げています。特にもアグリビジネス支援については従前より他に先駆けて取り組んでおり、金融支援や本業支援を通じて、東北地域の基幹産業である一次産業の成長発展に尽力しています。
今回両社が連携することで、稲作が盛んな東北エリア一体の農業由来カーボンクレジットの生成および東北銀行が持つ地域ネットワークをいかした東北エリアの企業へのカーボンクレジットの販売が実現し、地産地消型の脱炭素のあり方を探求していきます。
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目指す世界と提携にかける思い
世界の温室効果ガスの12%は農業由来*といわれており、裏を返せば多くの削減ポテンシャルがあるといえます。この問題を受けて、農業者の中には先行して脱炭素の取組みを進めている方もおります。この脱炭素の取組みに「カーボンクレジット」という仕組みを導入することで、農業者の取組みをクレジット購入企業等がサポートしていくことが可能です。クレジットを通じたプロジェクト投資という形で資金が還元され収益化が実現できれば、農業者による脱炭素の取組みが持続可能になるとともに更に広がりやすくなると考えています。
*:FAO(2021年)“FAOSTAT Analytical Brief 31”からの統計
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両社代表からのコメント
(株式会社東北銀行 取締役頭取 佐藤健志)
今般、フェイガー様と業務提携することが出来、大変うれしく思います。
当行は2022年4月よりスタートした第1次中期経営計画において、「再生可能エネルギー(脱炭素)」分野と「アグリビジネス」分野に注力し、地域の活性化を支援する方針です。フェイガー様のサービスは、一次産業の脱炭素化を支援することと合わせ、一次産業者の所得向上に寄与する取組です。今後、フェイガー様と当行が協力して地域の皆様にご紹介し、地域活性化に貢献してまいりたいと考えております。
(株式会社フェイガー 代表取締役 石崎貴紘)
東北銀行様との業務提携が実現し、大変光栄です。地域脱炭素化支援やアグリビジネスに強みを持たれている東北銀行様とご一緒できること、心強く思います。
当社のサービスを通して、地元の農家様の協力のもと脱炭素を推進することでカーボンクレジットを生成するとともに、地元企業様にご支援・ご購入いただくことで地産地消型の脱炭素の実現等を東北銀行様と一緒に目指していければと考えております。
【株式会社東北銀行の概要】
住 所
岩手県盛岡市内丸3番1号
代表者
佐藤 健志
設立年月日
昭和25年10月7日
URL
https://www.tohoku-bank.co.jp/
【株式会社フェイガーの概要】
住 所
〒107-0061 東京都港区南青山2-2-15
代表者
石崎 貴紘
設立年月日
2022年7月7日
URL