東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科で2024年度からスタートする新カリキュラム&新研究室を体感できるオープンキャンパス開催!!
東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科が8月5-6日のオープンキャンパス(東京農業大学世田谷キャンパス1号館431教室&サイエンスポート1階の関連研究室)において,新カリキュラムや新研究室体制について体感できる展示イベントを開催する.スマートアグリ分野のジオデータサイエンス研究室・バイオロボティクス研究室,農業環境工学分野の環境資源学研究室・農業土木学研究室を理解できる内容となっている.模擬講義はバイオロボティクス研究室から佐々木 豊 教授,環境資源学研究室から岡澤 宏 教授が担当し,高校生に大学の教育・研究を体感してもらう.また,学科オリジナルクリアファイルや,バイオロボティクス研究室の「Eco&BEE CPS」の一環で開発した,農大産はちみつを使ったキャンディを,アンケートに回答して頂いた来場者にプレゼント予定である.東京農業大学の中でも「AI×Tech×SDGs×DX」と「スマート農業」など,「未来農業」を体験できる機会となる.
AI×Tech×SDGs×DXで切り拓く未来農業
8月5-6日に,東京農業大学世田谷キャンパス1号館431教室で,「スマート農業(ジオデータサイエンス,バイオロボティクス),農業環境工学(環境資源学,農業土木学)」などに関する展示・体験を行っており,先端技術を活用した未来農業を体験できる.進学相談コーナーも開設し,適宜,サイエンスポート内研究室ツアーも実施する.また学科オリジナルグッズとしてクリアファイル(希望者),バイオロボティクス研究室のはちみつキャンディ(アンケート回答者)などのプレゼント配布も予定している.
オープンキャンパスの特徴:
キーワードは,スマート農業,ジオデータサイエンス,バイオロボティクス,環境資源学,農業土木学であり,各新研究室に対応した展示イベントが予定されている.また,サイエンスポート内でも研究室展示や説明,ツアーを同時並行で開催予定である.
ジオデータサイエンス研究室トピック:地理情報×データサイエンスで自然環境を評価する!
ジオデータサイエンス研究室では,SATREPSプロジェクト(https://www.jst.go.jp/global/kadai/h3002_djibouti.html)の一環として,アフリカの角に位置するジブチ共和国における水資源と緑化のポテンシャルを評価する研究に取り組んでいます.この評価マップの作成により,極度の乾燥地であるジブチにおいて,持続可能な農牧ファームの拡大を促進することを目指しています.研究室の教員および数名の博士研究員・院生・学部生が,現地調査,ドローン画像のAI解析および地理情報システム(GIS)を駆使して現地環境の解明に取り組んでいます.
本研究室ではジブチで固定翼ドローン調査を行い(写真1-1)大量の地表面画像を収集しました.これらを用いてAI画像解析により算出された地上バイオマス推定マップ(写真1-2)を作成しました.また,土壌の透水性試験を行い(写真1-3),その他の土壌情報,水,地形などに関連した大量のデータを用いた3D水循環シミュレーションのためのメッシュモデル(写真1-4)を作成しました(GETFLOWSシミュレータ,https://www.getc.co.jp/ja/getflows/feature/ 使用).
環境資源学研究室研究室トピック:農村の資源有効利用,環境修復保全,新エネルギー生産に取り組む!
新たに再編された環境資源学研究室では,地域を形成する水,大気,土壌,微生物,バイオマス(生物量)を環境資源ととらえ,農業農村工学的な視点から農業地域における持続可能な資源循環社会を実現させるための教育・研究を行っています.国内農業は農業従事者の高齢化と減少により衰退の一途をたどっています.これに対応するため,国内農業では,少ない農家人口で今以上の農業生産性を追求する未来型農業,つまりスマート農業に移行しつつあります.また,肥料の多くを海外に依存する日本では,国内で得られる地域資源(堆肥,バイオマス資源)のより高度な利用によって過度な肥料資源の利用を避け,同時に環境保全型農業を推進できるより進化した新たなスマート農業が必要となります.この様な農業のニーズに対して,従来の農業工学的な知識に加えて,生物学分野,化学分野などをより融合させた農業農村工学の学問体系が求められています.そこで,今回のカリキュラム改正では,従来の農業農村工学的な教育に加えて,国内外における物質循環と気候変動,また脱炭素社会の形成,生物多様性の強化に関わる環境問題を農学の視点から解決できる教育体制の一つとして環境資源学研究室が誕生しました.本研究室では,例えば,再生エネルギーの創出(写真2-1)や農業廃棄物の資源化技術(写真2-2),次世代栽培技術の確立(写真2-3)に関する研究に取り組んでいます.
2022年のオープンキャンパス風景
より理解を深めることのできる模擬講義は次である(※予定).
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8月5日12:00~12:30 / 14:30~15:00:
佐々木 豊 教授(スマートアグリ分野 バイオロボティクス研究室)
「AI・スマート農業入門-環境と養蜂の未来を創るEco&Bee CPS-」
Society5.0やAI,スマート農業について初心者向けの入門と,Society5.0の中核である「CPS(Cyber-Physical System)」の活用例,その実例として研究を進めている”Eco&Bee CPS”が環境多様性やまち・地域づくりにつながることを紹介する. -
8月6日12:00~12:30 / 14:30~15:00:
岡澤 宏 教授
(農業環境工学分野 環境資源学研究室)
「環境資源の循環と未来のスマート農業」
農業に下水資源は使えるの?横浜「下農プロジェクト」を紹介します.
学科オリジナルグッズ&はちみつキャンディをプレゼント!(※予定)
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学科オリジナルクリアファイル(希望者全員※数量限定)
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東京農業大学世田谷キャンパスで得られたはちみつを使用した「はちみつキャンディ」(アンケート回答者※数量限定)
東京農業大学世田谷キャンパスで生まれた「はちみつキャンディ」
バイオロボティクス研究室(https://biorobotics.jp/)では,2023年度より「Eco&Bee CPS」という環境と養蜂の未来をキーワードとした研究を行っており,7号館屋上で共同研究を行っているはちみつ工房(https://ootake-beehouse.com/)が設置した養蜂器で得られたはちみつの一部を活用して,今回,岡山県の佳豊庵(https://kahouan.shop-pro.jp/)と共同企画をして素朴な味わいのはちみつキャンディを試作した.また,バイオロボティクス研究室は,農大サポートや千葉県立流山高校と連携して,東京農業大学世田谷キャンパスでオリジナル商品販売も予定しており,スマート農業のみならず,フード&アグリテックの社会実装を目指している.
生産環境工学科:
東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科(https://www.nodai.ac.jp/academics/reg/eng/)は,その前身である農業工学科の創設からその歴史は80年を超える伝統ある学科である.この農業工学の伝統を発展させ,時代の要請に対応できる新しい教育・研究を目指し,2024年度から新カリキュラム及び,2分野4研究室体制に生まれ変わることになった.
スマートアグリ分野
ジオデータサイエンス研究室「地理情報とデータサイエンスで未来の農業を切り拓く」
バイオロボティクス研究室「スマート農業,アグリ&フードテックで未来農業へ」
農業環境工学分野
環境資源学研究室「農村の資源有効利用,環境修復保全,新エネルギー生産に取り組む!」
農業土木学研究室「農地を支え,水を導き,安全・安心な生活空間を創造する」
大学イベント
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8月5-6日:オープンキャンパス
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8月21-22日10:00~16:00:オンラインオープンキャンパス
学科別トークセッション(予定) -
11月3-5日:収穫祭