〜農業の脱炭素推進とカーボンクレジットを通じた収益化向上を目指して〜
東京海上アセットマネジメント株式会社(代表取締役社⻑:横田靖博)と株式会社フェイガー(代表取締役:石崎 貴紘、以下「フェイガー」)は、農業分野におけるカーボンクレジットの創出支援を通じた脱炭素農業の推進とカーボンクレジットによる収益化の拡大に取り組むことを目的とした共同研究に関する連携を進める事としました。本連携を通じて、東京海上アセットマネジメント株式会社と当社はカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
背景
近年、世界各国のネットゼロに向けた長期戦略が出そろう一方で「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」が採択されたこと等によって、気候変動や生物多様性の損失への危機感が高まっており、大きな影響をもたらす経済主体の一つである企業の取組みにも注目が集まっています。このような環境下において、東京海上アセットマネジメント株式会社は経営理念である「資産運用を通じて豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献します。」のもと、ESG/サステナビリティの活動を推進してまいりましたが、今回新たに株式会社フェイガーと連携し、これら取組を加速させると共に新たな成長機会の可能性の探求を開始致します。
フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農業者への脱炭素の取組支援およびクレジット化を通じた収益化を行う日本初のスタートアップです。2023年度は10都道府県、20地域、100以上の農業者を対象としたプロジェクト組成を見込むとともに、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトをスタートさせる予定です。農業における脱炭素の取組みをカーボンクレジットによって収益化させることを通じ、環境に優しい農業を持続可能な形で推進しています。
今回両社が連携することで、東京海上アセットマネジメント株式会社は自然由来系クレジット分野における業界知識・ノウハウを獲得し、カーボンクレジットの分野での成長可能性を探求します。またフェイガーにとっては農業由来のクレジットを活用し、脱炭素社会や環境保全の実現、また地域経済の発展、農業者の収益化拡大に向けて事業フェーズの加速を期待できます。
目指す世界と提携にかける思い
世界の温室効果ガスの12%は農業由来*といわれており、裏を返せば多くの削減ポテンシャルがあるといえます。この問題を受けて、農業者の中には先行して脱炭素の取組みを進めている方もおります。この脱炭素の取組みに「カーボンクレジット」という仕組みを導入することで、農業者の取組みをクレジット購入企業等がサポートしていくことが可能です。クレジットを通じたプロジェクト投資という形で資金が還元され収益化が実現できれば、農業者による脱炭素の取組みが持続可能になるとともに更に広がりやすくなると考えています。
*:FAO(2021年)“FAOSTAT Analytical Brief 31”からの統計
両社代表からのコメント
(東京海上アセットマネジメント株式会社 担当役員 五十嵐琢也)
今回フェイガー様とこのような取組みを実現出来た事を大変嬉しく思います。
当社にとって今回の取組みはESG/サステナビリティの領域での新しいビジネスの可能性追求、連携・共同研究を通じた脱炭素社会の実現や生物多様性保全への貢献、またベンチャー企業育成など非常に意義深いものだと考えております。当社は時代を先取りする創造的な企業としてフェイガー様との取組みを加速・発展させ、これからも経済価値と環境・社会価値を同時に高めるような取組を資産運用事業を通じて実施していきたいと考えております。
(株式会社フェイガー 代表取締役 石崎貴紘)
農業分野からの脱炭素の貢献について、東京海上アセットマネジメント様にご評価及び思いに共感いただき連携が実現したこと、嬉しく思います。当社だけでは成し得ないような東京海上グループ様からのサポートをいただくことによって、さらにこの取り組みが加速できればと願っています。また、金融のプロである東京海上アセットマネジメント様のサポートにより、新たなスキームを構築するなどの先進事例を作っていければと思っています。
【東京海上アセットマネジメント株式会社の概要】
住 所 |
〒100-0005東京都千代田区丸の内1-8-2鉃鋼ビルディング |
代表者 |
横田 靖博 |
設立年月日 |
1985年12月9日 |
URL |
【株式会社フェイガーの概要】
住 所 |
〒107-0061 東京都港区南青山2-2-15 |
代表者 |
石崎 貴紘 |
設立年月日 |
2022年7月7日 |
URL |