農家の人手不足解消・農作業の身体的負担軽減等を目指す東北大学発スタートアップ
輝翠TECH株式会社(本社:宮城県仙台市)はパイロットプログラム(ロボットベータテスト)第一弾として、青森県弘前市とその周辺地域のりんご農家へAIロボットのレンタルを開始いたしました。
輝翠TECH株式会社(以下、輝翠TECHまたは当社)は、農業従事者一人当たりの栽培可能面積を広げることで、農家の売り上げや収益性を向上させることを目的としております。また、地方の活性化に貢献するとともに、栽培面積が減少の一途を辿る地方農業を盛り上げることを目指しています。
去る4月10日(月)、弘前市の株式会社RED APPLE様の農園にて、パイロットプログラム開始セレモニーを実施いたしました。
セレモニーの様子はN H K青森様や東奥日報様に取材して頂きました。
■NHK青森様の記事
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20230410/6080019242.html
■東奥日報様の記事
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1534193
当日は、自治体関係者、金融機関、メディア、KDDI株式会社など、私たちの活動を応援してくださっている方々にも参列頂きました。
特にKDDI株式会社様(以下、KDDI) には、後のフェーズでAIロボットへのインターネット接続や、データ転送に関して当社へのアドバイスを行っていただく予定です。
当社のロボットが、身体的負担の軽減だけではなく、農園管理に役立つデータの提供も行えるようになることで、より包括的に農家をサポートすることを目指しております。
今回のパイロットプログラムには、ロボットの6号機が導入されております(初号機が1号機、改良版が2、3、4、5号機と続き、最新の改良版が6号機となります)。プログラムは二つの期間に分かれており、4月から8月までの非収穫期と9月から11月までの収穫期でロボットが活躍することが見込まれています。
非収穫期においては、枝の運搬や除草剤・肥料散布などの作業を補助する運搬車として活躍します。また収穫期においては、果実を収穫場所から選別場所に運搬する自動走行ロボットとして活躍する予定です。今回のプログラムで農家から得られるフィードバックは非常に貴重なものとなります。当社は農家と一緒になって、AIロボットを改善し、パフォーマンスを向上させていきます。
これまで私たちは2021年に青森市が主催の「青森アクセラレータープログラム」に参加するなど、青森市や青森県内で農家や農業団体などとの関係づくりを行ってきました。
当社が青森県のりんご農家からロボットの提供を始めたのには、いくつかの理由があります。東北大学発スタートアップとして、特に東北地方に強い絆を感じております。しかし、そればかりではありません。青森県はりんご農家が多く、りんご農家は果樹農家の中でも特に労働集約的な傾向があります。その状況下では、年間を通して「数が多い」「大きい」「重い」「距離が長い」など肉体的労働を必要とする作業が多くあります。
輝翠TECHの強みは、AIやロボット技術による自動化、ローバー設計によるでこぼこ地形でのロボットのバランス、そしてデータ収集能力です。これらの強みを活かして、ロボットが労働環境の改善や、年々悪化し続ける人手不足問題の解消、さらには身体的負担の軽減に貢献できると信じております。
パイロットプログラムの開始に伴い、2023年4月から青森県弘前市に営業・サポートの人員を常駐させており、今後、青森県からロボットの提供農家を拡大して参ります。
当社の社名の由来でもある、翠(みどり)輝(かがやく)未来をAIロボットを活用して実現できるよう、開発・ビジネスともに加速させていきますので、これからも当社の活動にどうぞご注目ください!
▼パイロットプログラム参加農家および参列された方からのコメント
・株式会社RED APPLE 赤石農園 ゼネラルマネージャー 吉川 和亨 様
日本の果樹生産の場では、特に機械化や自動化が進んでいない状況にあります。複雑で多様な環境のりんご園地での運用や、実証事例が少ないロボットに対する費用面の懸念などが課題となっていました。これを解決するためには、まずは実践してみる生産者が必要だと感じていた所、輝翠TECHと出会いました。現場からのフィードバックを積極的に受取り、ロボットを常にアップデートしていこうという姿勢に感銘を受け、パイロットプログラムへの参加を決めました。
今後はパイロットプログラムを通じて、より実用的で汎用性が高いロボットの開発に生産現場から寄与できるように協力していきます。
株式会社RED APPLE 赤石農園
https://www.hirosaki-redapple.com/
・KDDI株式会社 経営戦略本部地域共創推進部 輝翠TECH担当 遠藤 昭弘 様
日本の農家は高齢化による人手不足という大きな課題を抱えています。輝翠TECHはこの課題に宇宙ロボット工学と最新のAI技術を活用し、農家の大幅な作業の軽減にチャレンジするという取組を行っており、地域のパートナーとの共創を掲げるKDDIとしてもその理念に共感しております。(輝翠TECHとKDDIは2020年仙台市が主催するTOHOKU Growth AcceleratorにてKDDI Awardを受賞したときからご支援させていただいており、その後、各スタートアップ支援プログラムにおいての多数の受賞実績と各県の実証支援事業に採択されるなど、多くの実証を繰り返してきました。)今後もKDDIは輝翠TECHのチャレンジに社内やグループ企業の持つアセットを活用し、継続的なご支援をさせていただく所存です。
KDDI株式会社
▼ 採用について
輝翠TECHでは、私たちと共に挑戦するメンバーを募集しています。
・ロボティクスエンジニア – Robotics Engineer(1名 )
[役割] ローカライゼーションとナビゲーションのアルゴリズムの開発・実装、AIロボットの研究・分析、アルゴリズムの開発・実装など
・コンピュータビジョンエンジニア – Computer vision Engineer(1名 )
[役割] AIロボットにおけるコンピュータビジョンや画像処理の研究・分析、アルゴリズムの開発・実装、アーキテクチャ探索、データ収集、ラベリング、トレーニング、障害物や走行可能な地形の特定・マッピングなど
インターン、プロボノも募集しています。
・【千葉オフィス勤務】バックオフィスアルバイト(スタートアップ企業での事務)週1日〜3日
・事業開発 (経営企画)
・マーケティング関連(市場調査)
・【千葉オフィス勤務】ロボティクスエンジニア
・【千葉オフィス勤務】AIエンジニア
・【千葉オフィス勤務】ものづくりアルバイト(ハードウェア)
・【千葉オフィス勤務】プログラミングフロント&バックエンド(UI・UX)
・アグリ関連(農業に関する知識・経験のある方、ビッグデータに関する知見をお持ちの方)
採用ページ:https://kisuitech.com/recruit/
▼ 会社概要
会社名:輝翠TECH株式会社
本社所在地:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40
開発センター(千葉オフィス):千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33 千葉大学知識集約型共同研究拠点1-102(https://goo.gl/maps/yb6ssGrb9dhyDwUX7)
代表者:代表取締役 Tamir Blum (タミル ブルーム)
設立:2021年9月
事業内容:AIアグロボット、画像認識、データサイエンス
URL:https://kisuitech.com/
お問い合わせ先:contact@kisuitech.com