日本の気候風土に適した環境再生型かつ有機農業の議論と実践を推進
アウトドア企業のパタゴニア・インターナショナル・インク日本支社(本社:米国カリフォルニア州ベンチュラ、日本支社:神奈川県横浜市、日本支社長:マーティ・ポンフレー)は、「リジェネラティブ・オーガニック」をテーマにした初めてのカンファレンスを開催します。基調講演にはリジェネラティブ・オーガニック・アライアンスの代表を招き、創設から推進を進めているドクターブロナー、パタゴニアから取り組みを紹介。そして、日本の気候風土に適したリジェネラティブ・オーガニック農法の可能性と課題を整理するために国内の著名な専門家に講演いただきます。解決策としての農業についての議論を国内に広げ深めていくために、みなさまとともに社会的土壌を築いていく機会とします。
気候変動や生物多様性の消失は、現代において、もっとも深刻な環境危機です。その最大の原因の1つは、私たちのフードシステムにあります。農業は人類にとって必要不可欠ですが、私たちの故郷である地球を救うためには、現状の農業システムには転換が必要です。
パタゴニアは、農業が、地球上のすべての生物の健全性を着実に改善し、気候危機の解決策の1つとなると考え、2017年に複数のブランドと協同で「リジェネラティブ・オーガニック認証」を監督する組織、リジェネラティブ・オーガニック・アライアンスの創設をサポートしました。リジェネラティブ・オーガニックは土壌を再生し、動物福祉を尊重し、農家の生活を向上させることを目的としています。
農業や食は、国や地域ごとの気候風土や歴史文化に深く根ざし、長い年月をかけて形づくられ、そしてこれから次の未来に向けて脈々と続いていきます。そのため、日本の気候風土を基盤に据えた農業の議論と実践を進めていくことが大切となると考えます。
本イベントは、リジェネラティブ・オーガニックやパタゴニアが推進する農や食の取り組みについて知りたい方はもちろんのこと、環境再生型農業やその国内での実践方法、フードシステムや農業の転換がもつ可能性などについて学びたい方にとって、最適な機会になると考えます。
対象は生産実践者を想定していますが、関心をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。
開催概要
リジェネラティブ・オーガニック カンファレンス 2023
解決策としての農業をともに考える
■ 日時:4/13(木) 10:00〜16:00
■ 参加費:無料 ※要参加申込
■ 参加方法:オンライン視聴
※参加申込者に限り、後日、期間限定のアーカイブ配信を予定
■ 申込締切:4/10(月)18:00まで
■ 主催:パタゴニア日本支社
■ 協賛:ドクターブロナー
特設ページ / オンライン参加申込
https://www.patagoniaprovisions.jp/pages/ro-conference-2023
開催プログラム
開会挨拶
パタゴニア日本支社 マーティ・ポンフレー
基調講演
リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス エリザベス・ウィットロー
リジェネラティブ・オーガニックの取り組み
ドクターブロナー ゲロ・レソン
パタゴニア日本支社 近藤勝宏
講演
「地球と食料の未来のためにフードシステムと日本にできること」国際農林水産業研究センター 飯山みゆき
「日本の農地景観の特徴と生物多様性の活用」東京大学 宮下直
「長期の不耕起畑作試験によってわかってきた日本での可能性と課題」茨城大学 小松﨑将一
「日本の気候風土に適したリジェネラティブ・オーガニック農法とは」福島大学 金子信博
パネルディスカッション
モデレーター:飯山みゆき パネリスト:エリザベス・ウィットロー、宮下直、小松﨑将一、金子信博
アウトドア企業のパタゴニアは「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」をミッションステートメントに掲げ、1996 年に製品に使用するコットンをすべてオーガニックコットンに切り替えました。2016 年には食の流れを修復するために、責任ある方法で調達された食のコレクション「パタゴニア プロビジョンズ」を日本で開始。2017 年に複数のブランドと協同で「リジェネラティブ・オーガニック認証」を制定し、2021 年から国内でリジェネラティブ・オーガニックの取り組みを進めています。
なぜ、リジェネラティブ・オーガニックなのか?
https://www.patagonia.jp/regenerative-organic/