INGENは「JAPANクオリティの農産物を世界の食卓へ」をミッションとして掲げ、2015年に創業した農業ITベンチャーです。日本の農業技術の継承を目的とし、新規就農者・異業種参入企業へより良い栽培指導を可能にするSaaS「農の相棒Mr.カルテ」を開発・運営しています。
日本の農産物は、強みである「味・質・鮮度」技術を活かしながら、
同時に生産量の安定を両立する技術が求められてきました。
具体的には、「病害虫・天候不良に対する超早期対策*」の技術継承が、両立に直結します。Mr.カルテは「超早期対策」の技術継承を可能とし、結果として新規就農者・異業種参入者の独り立ち促進と減農薬・減肥をサポートいたします。
◆本資金調達の目的
当社は、農業専門SaaS企業として、栽培指導者に寄り添った独自の肥料等データベース(特許取得済)や、導入支援を強みとしております。
今回の資金調達では、栽培指導の機能強化のスピードアップと、データベース更新・導入支援体制の拡大を目的としています。
*「超早期対策」の市場は、現在、バイオスティミュラントと呼ばれる資材として世界的に急成長している分野です。2014年時点で1400億円、2021年には2900億円に拡大する見込みです。
*栽培指導者:播種から収穫まで全体的なスケジュール作成や、病害虫対策の相談を行う。JA営農指導部や各自治体普及センター、民間の肥料商・種苗商などのこと。
◆引受先コメント
・ANRI 鮫島様
日本の農業環境を見てみますと、農業従事者の平均年齢は67歳と高齢化が進み、また食料自給率は37%と過去最低水準を記録し、まさにどげんかせんといかん状況になっています。そんな中、INGENのサービスはこれまでのアプローチと異なり栽培指導員に着目したユニークなもので、代表の櫻井さんはじめ農業の現場を熟知した強いメンバーで構成されています。当社がこれから日本で農業革命を起こすことを期待しております。
・NEXTBLUE 井上様
技術の進化/デジタル化によってさまざまな業界で時代の転換点を迎えており、農業も例外ではありません。INGENはデジタル化を人を中心に行っており、そこが非常に本質を突いていると感じ出資させていただきました。
櫻井さんはいい意味で農業改善オタク。時代の転換点をしっかり見極め、しかし一番大事な「人」と要素を疎かにしない、そんな櫻井さんに感銘を受けました。
櫻井さん、INGENのみなさんとご一緒し、「JAPANクオリティの青果物を世界の食卓へ」届ける未来が実現されることを楽しみにしています!
◆農の相棒Mr.カルテについて
栽培指導・処方*のDX化の支援を通じて、農業者にとって、遠方からでもオンラインで優れた栽培指導・処方を受けられるようにする農業SaaSです。
栽培指導者が作った「カルテ」は農業者にはそのまま「日誌」として活用いただけます。
・農家にとって
指導・処方が記録に残り技術が身につきやすい。
農資材使用のタイミングや超早期病害対策が身につく。
・栽培指導者にとって
職員だれでも一定レベルの指導が実現
オンラインでも精度の高い栽培指導ができる
農資材の単品販売ではなく、栽培指導・処方の一環として農資材提案ができる
*処方:土壌分析や生育状況から肥料・土壌改良材などの組み合わせ・使用量を提案すること
Mr.カルテブランドサイト
https://nounoaibou.com/
カルテの「最新の農業ITジャンル一覧と、 農の相棒Mr.カルテの位置づけ」
https://www.slideshare.net/ssuser110381/itmr
◆代表取締役櫻井のコメント
栽培指導は”畑の医療”といっても過言ではなく、私たちチームは、日本にはまだ存在しないビジネスモデルを立ち上げようとしています。投資家の皆様におきましては、リスクを負って投資いただいたこと感謝申し上げます。
「味・質・鮮度」を適正価格で維持してきた日本の農業は、これまで、農家と栽培技術者*の二人三脚で成り立ってきました。
観察力・美味しさ技術といった現場技能を農家が磨き、栽培指導者は、病害虫対策・栽培歴といったよりマクロな栽培技術で生産安定をサポートしていました。
新型コロナウイルスの影響は、農業界でもリモートワークといった新たな形が求められています。Mr.カルテは、栽培指導・栽培管理のリモート化を支え、良い意味で二人三脚をさらに加速させるような、従来型の口頭・訪問指導より、精度の高い栽培技術継承につながるサービスとなると強く確信しています。
また、在宅ワークを通じて郊外需要が高まり、Uターン・Iターン就農希望者が増える時流に対して、
より多くの就農者や異業種参入者が順調に軌道にのるよう支えていくうえでも、栽培指導のオンライン化は必要不可欠になると考えています。
さらに、社会的なニーズである減肥・減農薬に対して、国内外各農資材メーカーさんが「モノ売り」から「5W1Hの栽培提案」に積極的で、栽培指導・処方から受注が一元化される新しい形での物販を思索しています。Mr.カルテが指導~農資材インフラの一部を担えるよう機能拡張を進めてまいります。
◆創業者・代表取締役経歴
2009年 桜蔭高等学校卒業
2013年 千葉大学 園芸学部 応用生命科学科卒業
母方は代々農学者の家系、父方は代々医師。東京農大 醸造学教授の祖父の影響で、日本の農産物に強い興味を持つ。在学中より、農薬・種苗・肥料など縦割りの研究体制と、農業者が求める総合的な情報ニーズの相違に気が付き、当時最新のスマート農業導入農家にヒアリングを開始。医師である父との会話から診察を支え、各研究分野を横断して分析できるようになるカルテの存在・大切さを知り、栽培指導の「カルテ化」の着想を得る。重電会社 経営企画部広報・IR課での勤務を経て2015年2月に株式会社INGENを創業。
◆株式会社INGENについて
・2015年2月創業
千葉県松戸市本町17-11芹澤ビル6F
https://www.ingen-inc.com/
https://www.ingen-inc.com/contact/
・事業内容:栽培指導
栽培管理オンライン化支援事業(農の相棒Mr.カルテ)
バイオスティミュラント販売(肥料の窓口 ファムサポ)
上記ユーザーの農産加工受託(農ギフト加工 ファム’sキッチン)
・受賞歴
CHIBAビジコン大賞受賞
千葉ベンチャー育成助成 入選
日本政策投資銀行主催 DBJ女性起業家コンペ 奨励賞受賞
JAアクセラレーター 奨励賞受賞
◆報道関係者の方へ
株式会社INGEN及び、櫻井杏子は、以下について造詣がり、報道関係者様への取材協力、インタビュー、コメント等の対応が可能です。
・異業種参入企業様の課題と、解決に向けた最新の動向
・栽培技術、特に農薬・肥料・バイオスティミュラント各メーカーの単品提案からソリューション提案の動き
・各地域の農協(JA)・自治体の就農・営農支援の取り組み
・技術継承の観点から、農業人口問題の先の見通し、特定技能など人材派遣の新たな動き
・コロナ禍において就農者ニーズの動き
お問い合わせ(取材・サービスのお問合せ・採用情報) https://www.ingen-inc.com/contact/