金曜日, 11月 22, 2024
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AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入

株式会社ルートレック・ネットワークス(本社:神奈川県川崎市 代表取締役社長:佐々木伸一、以下当社)は、当社で開発・提供するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」が、株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一 以下、「クボタ」)が建設を進める、日本ハムファイターズの新球場「北海道ボールパークFビレッジ」(北広島市)内の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT(クボタ アグリ フロント)」に導入されることが決定したことをお知らせいたします。

 

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入のサブ画像1_TECH LABエリアTECH LABエリア

 

  • 導入概要

当社は、2021年よりクボタの目指す「施設園芸のスマート化」に賛同し、クボタが運営する「Kubota Incubation Farm」にてゼロアグリを導入し、農業の社会的な課題と環境問題を解決するための新機能の実証実験を行う等の取り組みを行ってまいりました。

今回ゼロアグリを導入する「KUBOTA AGRI FRONT」は、「“食と農業”の未来を志向する仲間づくりの場」をコンセプトとした農業学習施設で、子どもから大人まであらゆる人が、食と農業の未来を考えるきっかけとなる場所を目指しています。

ゼロアグリは、アスパラガスとイチゴの栽培における、潅水・施肥システムとして導入されます。ゼロアグリにより、潅水と施肥をAIで最適化を行い、その栽培プロセスや効果の展示を実施いたします。また、ゼロアグリによる節水・減肥効果は、水の枯渇への対応やCO2発生の抑制を実現し、地球にやさしい栽培手法を実演することにより、持続型の未来の農業の可能性を感じていただくことが可能となります。

KUBOTA AGRI FRONT概要:https://www.kubota.co.jp/news/2022/management-20221213.html
 

  • TECH LAB概要

「KUBOTA AGRI FRONT」は、2023年春の開業を予定しております。最新の農業技術(アグリテック)を体感できる屋内栽培エリア「(テック ラボ)」では、自律走行型ロボットや植物工場などのアグリテックを活用し、アスパラガス、イチゴ、トマト、リーフレタス等、さまざまな作物を栽培している現場を間近でご覧いただくことが可能です。

その他、参画予定の企業は以下です。

 

企業名 所在地 代表者 栽培品目 TECH LABにおける役割
株式会社farmo 栃木県宇都宮市 永井洋志 アスパラガス ハウスの温度や湿度等の環境情報の見える化
株式会社プランテックス 東京都中央区 山田耕資 レタス 人工光型植物栽培装置と搬送ロボットによる栽培の最適化・自動化
株式会社ルートレック・ネットワークス 神奈川県川崎市 佐々木伸一 アスパラガス、イチゴ AIを活用した最適な水やりと施肥の自動化
株式会社レグミン 埼玉県深谷市 成勢卓裕
野毛慶弘
アスパラガス 自律走行型ロボットによる自動防除

 

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入のサブ画像2_TECH LABエリア(俯瞰イメージ)TECH LABエリア(俯瞰イメージ)

 

  • ゼロアグリについて

①AI施肥制御とAI潅水制御を同時に実現する、地下部環境制御システム

◇    AI潅水制御
土壌センサと気象情報を元に作物に必要な潅水量をAIが算出し、手動では実現できない高精度な潅水を実現いたします。これにより、安定した土壌状態を作り、根域の水ストレスをなくすことで、作物の品質向上に貢献いたします。また、昨今の気候変動に伴い、猛暑日には作物が吸収をしやすいよう、液肥の濃度を自動制御する機能も提供しており、国内の持続可能な農業に貢献いたします。

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入のサブ画像3

◇    AI施肥制御
土壌センサで計測したEC(※1)の目標値を設定することで、AIが作物に必要な施肥量を自動で制御、供給をすることが可能になります。これにより多施肥(※2)を防ぎ、化学肥料の低減につなげることが可能です(青森県では施肥量比較で83%減肥、茨城県ではコスト比較で67%減肥の実績あり)。

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入のサブ画像4

 

 

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※1肥料の成分である硝酸体窒素の量を示す指標となるもの
※2慣行栽培においては、栽培前に土に元肥を混ぜ、栽培中においても定期的に追肥を行う施肥方法が一般的ですが、この場合作物が吸収しきれなかった化学肥料がCO2を排出したり、潅水とともに地下水に流れ地下水汚染に繋がる可能性がありました。

②栽培状況の見える化・リモート操作で 「農業に休日を!」

センサ情報や潅水・施肥の供給履歴、各系統における栽培データのレポートについては、パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも見ることが可能です。また、データを元に、潅水量や施肥量の調整も、パソコンやスマートフォンで遠隔で操作できます。これまで現場に行かないと作業ができなかった潅水・施肥作業をリモート化することができ、農業管理者の効率化につなげることが可能です。

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、日本ハム新球場の農業学習施設「KUBOTA AGRI FRONT」に導入のサブ画像6

③カーボンニュートラル機能~施肥量・CO₂排出量の見える化

ゼロアグリは、いつどれだけ施肥したかをデータベースに蓄積しております。各地の作物や作型における施肥基準を登録することで、実際の施肥量と施肥基準を比較した結果を定量的にグラフでも確認できます。また、前作のデータがあれば、前作の施肥量と比較した結果を見ることも可能です。平均施肥量から将来的に使用される施肥量を予測、グラフ上で確認することもできます。

上記の施肥量からCO₂排出量を自動計算(※3)し、施肥量によるCO₂排出量を見える化できるようになりました。施肥量と同様にCO₂排出量に関しても、慣行基準との比較、前作との比較、平均施肥量から将来発生するCO₂排出量の予測についてもグラフ上で確認することが可能です。
 

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※3 CO2排出量の計算については、環境省・経済産業省が公表する「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス等の算定のための排出原単位データベース (ver.3.2)」に準拠して算出しています。

 

  • クボタ 会社概要

社名:株式会社クボタ
創業:1890年
事業内容:1890年の創業以来、水道用鉄管による近代水道の整備、農業機械による食料増産と省力化、環境施設による人類と環境の調和など、事業を通じて社会課題の解決に取り組んできました。
これからも社会課題の解決に挑み続けます。
本社所在地:〒556-8601 大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号

【クボタアグリフロントに関する問い合わせ先】

株式会社クボタ KESG 推進部 北海道ボールパーク推進課 kbt_agri_front@kubota.com
 

  • ルートレック・ネットワークス 会社概要

当社は、2005年の創業以来培ってきたM2M/IoT技術を基に、2010年 総務省 広域連携事業の「ICTを利活用した食の安心安全構築事業」を契機に、明治大学黒川農場との共同研究により、スマート農業事業に参入しました。2018年には、第4回日本ベンチャー大賞(農業ベンチャー賞 農林水産大臣賞)を受賞、同年 経済産業省よりJ-Startup企業、内閣府官邸 先進的技術プロジェクト「Innovation Japan」にも選出されました。

 
本リリースにおけるお問合せ先
株式会社ルートレック・ネットワークス 広報担当 中島
TEL:044-819-4711 E-Mail:mktg@routrek.co.jp

 ※記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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