約15,000軒が参画する農家ネットワーク「Degas Farmer Network」を活用し、アフリカ最大のカーボンクレジット創出を目指す
・Degasがアフリカの食糧危機と気候変動問題を同時に解決するために、10億円の資金調達を実施
・約15,000軒が参画する農家ネットワーク「Degas Farmer Network」の既存農家ファイナンス事業の拡大
・新規に脱炭素事業に進出。アフリカ最大のカーボンクレジット創出を目指す
「人々の生活を劇的に変える」をビジョンに、サブサハラアフリカ (アフリカのサハラ砂漠以南地域、以下アフリカ) の小規模農家向けに農業資材のファイナンスと農業のDX促進を行うDegas(デガス)株式会社 (本社:東京都渋谷区、代表取締役:牧浦土雅 以下、Degas) は、この度第三者割当増資により総額約10億円の資金調達を実施し、脱炭素事業へ進出することを発表致します。
- 今回の調達の背景と目的
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2022年4月のレポート(※1)で、温室効果ガス排出を削減することは絶対的に重要だが、同時に膨大な量の炭素を除去することがパリ協定目標(気温上昇を1.5℃に抑えること)達成には必要不可欠、と強調しています。
そこでDegasは、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)とバイオ炭の施用を通じた二酸化炭素の吸収と、それに伴うカーボンクレジットの創出という脱炭素事業に進出いたします。過去三年間で培ってきた農家ネットワークと、オンライン上で管理されたデータ、農業手法、テクノロジー、そしてオペレーションエクセレンスを最大限活用できる新規事業だと考えます。
気候変動問題というピンチを大きなチャンスととらえ、膨大な農地を抱えるアフリカ農業と農家を通じた二酸化炭素の吸収による脱炭素事業へ進出し、気候変動の緩和に貢献しながら、カーボンファイナンスを通じた農家の所得向上に取り組むことを宣言します。
- Degasが提供する「Degas Farmer Network」について
Degasが提供する「Degas Farmer Network」はガーナを中心とする小規模農家約15,000軒が参画するネットワークです。
Degasはサブサハラアフリカ(アフリカのサハラ砂漠以南地域)の農家のヘクタールあたりの年間収穫量が世界平均の35%(※2)という低い生産性を改善し、所得水準を向上するために、テクノロジーを使った”農家ファイナンス事業”を実施し、高品質な農業資材の提供から営農指導、集荷・貯蔵・販売を一気通貫で提供。国内最高品質・最大量のトウモロコシを生産し、同国・同大陸の食糧自給率の向上に貢献しています。
- DXを導入し、トレーサビリティを確保
Degasに所属する 60人以上のフィールドエージェントが、自社開発したソフトウェアを駆使し農家データを収集・解析。Degas独自の与信判断アルゴリズムに則り、各農家は環境や資産状況に左右されることなく農業資材を入手にすることが可能になり、所得とQOL(Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」)の劇的な向上に繋がるサービスを享受することが可能です。
また、収穫したトウモロコシ12万袋超にQRタグを付与し、袋単位でのトレーサビリティ(いつ、どこで、どの品質で生産・出荷したのか等)を確保しています。
引き続きこちらをご覧ください。詳細について触れております。
https://degasafrica.com/press/press-release-jan13-2023-jp/
<出典>
(※1)
https://www.mckinsey.com/capabilities/sustainability/our-insights/sustainability-blog/now-the-ipcc-has-recognized-that-carbon-removals-are-critical-to-addressing-climate-change-its-time-to-act
(※2)
FAOSTAT
https://www.researchgate.net/publication/270511013_Recommended_Production_Practices_for_Maize_in_Ghana
- Degas Believersの皆さまからのコメント(順不同)
コメント頂いた皆さまには、昨年末にガーナへお越し頂きました。(年次社員総会でのフィールド訪問にて@ガーナ, Wa州)
DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合 株式会社ディープコア
マネージャー 奈良勇輝 様
Degas社は前回出資時以降、支援先農家数を約5倍に増加させ事業を大きく成長させています。
これまでサブサハラアフリカでは、ビジネスとして持続可能な形でイシューに向き合うことができたプレイヤーは多くはありませんでした。Degas社は現地組織とオペレーション力に強みを持ち、高品質でトレーサビリティのあるメイズの生産・流通を可能にする事業を通じて、農家の暮らしを劇的に改善しています。昨年末に現地を訪問した際には、組織力とオペレーショナルエクセレンスの源泉を見ることができました。
牧浦代表が率いるDegas社は、AIなどのテクノロジー、強固な実行組織、小規模農家のグローバルな商流へのアクセス、農地への炭素貯留といったピースを組み合わせて、大きな意義とポテンシャルのある事業を作り上げようとしています。今後も可能な限り支援を行い、伴走してまいります。
MV2号投資事業有限責任組合 マネックスベンチャーズ株式会社
Vice President 谷崎 淑 様
弊社はアフリカ各国に複数社、投資をさせていただいております。 中でもDegas社は、創業からわずか4年で、世界基準の高品質な農業オペレーションをガーナ国内でゼロから確立しており、その拡大スピードは目を見張るものがあります。 現地訪問時は、牧浦氏をはじめ、グローバルに採用した非常に優秀な経営陣、現場マネージャー、農家の方とお会いさせていただき、Degas社に関わるすべての人が「Changing people’s lives, dramatically」のもと、一丸となっている姿に心打たれました。 今ラウンドでDegas社の取り組みに参画できたことは、弊社にとってとても誇らしいことです。 今後も農業領域のみならず、カーボンクレジット領域でも世界に大きなインパクトをもたらすことを確信しております。
インクルージョン・ジャパン株式会社
吉沢康弘 様、村上大輔 様
当ファンドでは、脱炭素を中心としたESGに特化したベンチャーキャピタルとして、炭素排出量の可視化を担う「ゼロボード」社、カーボンクレジット創出をテーマとした衛星計測による大規模な森林評価を実現する「サステナクラフト」社といった、脱炭素に関するエコシステムを形成するプレイヤーへの出資を行ってきました。 今回、Degas社への出資を通して、LPである三菱UFJ銀行、関西電力も、出資先であるゼロボード・サステナラクラフトも総動員をしまして、アフリカにおける本格的なカーボンクレジットの創出への第一歩を踏み出せたことを、とても感慨深く思っております。 とにかく、圧倒的な行動力のDegas社と、同じく圧倒的に働く当ファンドおよび関係者一丸となって、世界のカーボンクレジットに、大きなインパクトあるプロジェクトを次々と実現すべく、精一杯稼働したいと考えております。
池森ベンチャーサポート合同会社
事業統括責任者/公認会計士 山岸朝典 様
アクフォアド大統領との謁見から始まったガーナ視察は、100名を超える年次社員総会への参加、農家コミュニティとの交流、農園や物流倉庫の視察など、Degasメンバーの熱意とその体系化された素晴らしいオペレーションを再確認する絶好の機会となりました。
彼らの農業資材ファイナンスがサブサハラの小規模農家の生活を変えるだけではなく、直面する気候変動を食い止めるための脱炭素事業に向けた大いなる可能性や、アフリカという地理的に遠い場所での事業ではなく、我々の未来とも直結していることを肌で感じました。
崇高なまでの“Changing people’s lives, dramatically(人々の生活を劇的に変える)”というDegasのミッションの実現に向けて、今後とも彼らの活躍を応援していきます。
ブラボー!!
- 株式会社Degasについて
会社名:Degas株式会社
ビジョン:人々の生活を劇的に変える
代表者:牧浦土雅
資本金:256,106,799円(2023年1月現在)
従業員数:102名
事業内容:農作物の生産支援・流通・加工