福岡市今津で実施する九州大学との共同研究が、新規就農者、日本の農業の未来を支える
株式会社ニチリウ永瀬(本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役社長 金尾佳文)は、2022年11月10日に、「welzo研究農場」(福岡市西区今津)の落成式を執り行いましたのでお知らせいたします。
落成式には、共同研究者である九州大学大学院農学研究院農業生産システム設計学岡安教授をはじめとする九州大学関係者の皆さまや、福岡市農林水産局長をはじめとする行政関係者の皆さま、また、農場周辺の地域の皆さまにご列席いただき、施設内見学や社員との懇談を行いました。また、セレモニーとしてテープカットの実施や、収穫したキュウリの試食会を実施しました。
当研究農場は敷地面積約1000坪の中にビニールハウスを5棟構え、施設内に設置した高性能カメラや各環境測定機器から得られるデータで日々作物の生育状況を評価しています。今後は蓄積したデータをもとに植物の生育にとって最適な環境条件(温度や湿度など)や栄養条件(水や肥料など)を導き出し、最終的にはAIによる一貫した栽培管理を行うことを目的としています。現在は九州大学とともに、「キュウリの自動栽培システム(50t/反)」の開発に着手しており、今後は施設園芸全般の作物を対象にしたスマート農法及び資材の開発を進めていきます。また、農場周辺地域の発展に寄与したいと考えております。
【共同研究の概要】
内容 | 低コストで収量を倍増させるキュウリの自動栽培システムの開発
AIがキュウリの収穫量を減少させる要因を早期に特定し、自動で空調管理、施肥、水やりを行うシステムを開発します。現在普及しているビニールハウスに低コストで設置することが可能で、収穫量を現在の平均反収より倍増(50t/10a以上)させることを目標にしています。 |
期間 | 令和4年4月1日~ 令和5年度にはAIへのラーニングを開始し、自社システムの開発に着手していきます。 |
株式会社ニチリウ永瀬 概要
2021 年で創業 100 年を迎えたニチリウ永瀬は、食・農業を通して、持続可能な社会と人々の暮しを豊かにする商品やサービスを提供する、農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社です。
BtoB を中心としたビジネススタイルを築き、国内に 18 拠点を置いています。社内外のビジネスパートナーと共創し、ITやAIの技術を活用しながら、日本が直面する課題にも積極的に取り組んでいます。
本 社 | 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目 14-3 |
代表者 | 代表取締役社長 金尾佳文 |
設 立 | 1952年8月(創業1921年8月) |
資本金 | 470百万円 |
売 上 | 36,005百万円(2021年12月期) |
事 業 | 農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社 |
H P | https://www.nichiryunagase.co.jp/ |