「これは自分が知っている葡萄じゃない…」。信州を離れ、スーパーや八百屋で見かけるぶどうは食べ慣れた信州のデラウェアとは別の品種に思えてしまうものでした。地元を離れて痛感したことは、関東の人たちにとってぶどうが誤解されているのではないかという疑問、そして“山辺ぶどう”の圧倒的な品質の高さでした。まだまだ知名度としては十分ではない“山辺ぶどう”を日本全国に届けたい。二代目父と三代目兄弟の新たな挑戦がスタートしました。
〈ぶどうを通じた地域コミュニケーション〉
卸や直販など一般的な農家としての活動だけでなく、地域のお店とのコラボレーションを積極的に行っています。スタートして間もないですが続々と実績を増やしています。
【実績例】
松本市の人気洋菓子店「Atelier du ble」で、瓦屋GRAPESが誇る「シャインマスカット」を使用したショートケーキが誕生しました。シャインマスカットをたっぷりと、レモンとヨーグルトの風味をアクセントにしたプレミアムな一品です。
塩尻市広丘のフランス菓子、チョコレート専門店「COULEUR」で、瓦屋GRAPESが誇る「シャインマスカット」と、2021年より新たな仲間に加わった「クイーンルージュ」を使用したショートケーキが誕生しました。個性の違うぶどうが絶妙なアクセントを加えた一品です。
松本市の浅間温泉旅館・小柳を再生したホテル「松本十帖」で、瓦屋GRAPESの「デラウェア」を安曇野放牧豚のソースに使用いただきました。山辺ぶどうが誇る日本屈指のデラウェアが持つ甘みと酸味の爽やかな風味が、肉料理を絶妙に引き立てる一品です。
松本市にある、宿とサウナとジェラート「tabi-shiro」で、瓦屋GRAPESのオールスター(シャインマスカット・ピオーネ・リザマート・デラウェア)を使用したミニパフェが誕生しました。色とりどりの個性豊かなぶどうたちが、tabi-shiroこだわりのジェラートとハーモニーを奏でた一品です。
〈農業をクリエイティブに。若い人が働きたい仕事に〉
今でこそ農業が注目されるようになりましたが、担い手不足の問題はまだまだ解決していません。農業をよりクリエイティブに捉え、新しい価値を生み出したいと考えています。例えば「ぶどう園の空間や流れている時間の価値」を考えると、ガーデンパーティーやアウトドアウェディングの可能性が見えてきます。これまでの形式にとらわれず、自由な発送で新しい農家像をつくっていきます。
〈今後予定している活動〉
・ぶどうと信州こだわりのモノや名産品とのセット販売
・信州松本の風土を肌で感じていただける、オリジナルなぶどう狩りの企画・実施
・ぶどう園オープンテラスを設置し、ぶどう園の多目的広場化による地域貢献
・地元民だからこそお勧めする本当の信州松本観光案内マップの作成(信州松本の本物のご紹介)
▽瓦屋GRAPESについて
戦後、満洲で教員をしていた創業者が故郷である山辺に戻り、ぶどう栽培を始める。地域での屋号「瓦屋」を看板に「ちくま」という品種から「デラウェア」「ナイヤガラ」など栽培品種を増やし、二代目からは 「シャインマスカット」をはじめ人気の大粒のぶどう、2019年から「ナガノパープル」など長野を代表する品種の栽培を開始。2021年より「瓦屋GRAPES」として山辺ぶどうのおいしさ、信州の魅力を日本全国に届ける活動を行っている。
▽概要
屋号:瓦屋GRAPES
代表:金井直哉
店舗所在地:〒390-0221 松本市里山辺2589-1
WEB:https://www.kawaraya-grapes.jp/