10月26日(水)あいち農業イノベーションプロジェクトにおける共同研究開発のキックオフ会議開催
愛知県では、愛知県農業総合試験場(以下「農総試」という。)や大学が有する技術、フィールド、ノウハウとスタートアップの新しいアイデアや技術を活用した共同研究体制の強化を図り、新しい農業イノベーションを創出するために「あいち農業イノベーションプロジェクト」を2021年度から進めています。
今年度は、本県農業の生産現場が抱える課題解決に向けて、昨年度設定した6つのテーマに関して、スタートアップを始めとする企業等からの技術提案を募集し、農総試と共同で農業イノベーション創出に取り組む企業等19者(18課題)を選定しました(10月3日記者発表済み。)。この度、イノベーション創出に向けた取組を加速するべく、下記によりキックオフ会議を開催します。
- あいち農業イノベーションプロジェクトとは
農業分野においては、担い手減少や高齢化、環境負荷低減といった従来からの課題に加え、気候変動、カーボンニュートラル、コロナ禍に対応するサプライチェーン構築といった、新たに対応すべき課題が顕在化しています。こうした課題に迅速に対応していくためには、新たなイノベーション創出が必要です。
愛知県では、愛知県農業総合試験場や大学が有する技術、フィールド、ノウハウとスタートアップ企業等の新しいアイデアや技術を活用した共同研究体制の強化を図り、新しい農業イノベーション創出を目指します。
- 共同研究プロジェクトとは
イノベーションによる本県農業の課題解決を目的とした共同研究の立ち上げに向け、今年度は準備段階として「事業化可能性調査」を実施します。
愛知県の農業課題の解決に向け、民間企業等からの共同研究の提案を募り、農総試や本県農業関係者との調整を行いながら次年度以降の本格的な共同研究に向けた計画づくりや予備試験を行っていきます。なお、2022年度の「事業化可能性調査」の結果、農業現場の課題解決や社会実装が高く見込まれる提案をいただいた企業等については、一定の審査を経て、2023年度以降の農総試との共同研究に係る経費について、予算措置や助成金活用等を検討していきます。
- キックオフ開催日時等
日時:2022年10月26日(水) 午後1時から午後4時30分まで
場所:有限責任監査法人トーマツ 名古屋事務所 Dフォーラム(JPタワー37階)
(住所:名古屋市中村区名駅1丁目1−1 電話:080-7011-8607)
参加予定者:農業イノベーション創出に取り組む企業等(19者)、農総試、あいち農業イノベーション研究会
※一部参加者はオンラインで参加します。
- プログラム
(1)挨拶(愛知県知事ビデオメッセージ)(3分)
(2)あいち農業イノベーションプロジェクトの紹介(12分)
(3)農総試、参加企業等による取組の紹介(155分)
(4)スタートアップ向け支援施策等の紹介(10分)
(5)参加者の交流会(30分)
- 参加予定企業等(テーマごとに五十音順)
テーマ1:土地利用型作物のスマートモデルの実現
・株式会社ジェイテクト(愛知県刈谷市)https://www.jtekt.co.jp/
収穫作業における肉体的な負担軽減のための農業用アシストスーツの開発 <露地野菜>
・株式会社誠和。(栃木県下野市)https://www.seiwa-ltd.jp/
データプラットフォームによる栽培管理の効率化と収穫予測システムの開発<露地野菜>
・サイポート株式会社 (名古屋市中区)http://cyport.jp/
マルチスペクトルカメラ間の生育推定式の互換性を確保する技術の開発 <水田作>
・鋤柄農機株式会社(名古屋市中区)http://www.sukigara.co.jp/
気象変動による夏季の湿害回避のため、大豆の出芽不良を回避することができる高速播種機の開発<水田作>
テーマ2:データ駆動型施設園芸モデルの実現
・株式会社AGRI SMILE(東京都千代田区)https://agri-smile.com/
環境・生育データを利用したカンキツの栽培管理技術 の最適化及び生育予測技術の開発<施設園芸>
・株式会社TOWING(名古屋市南区)https://towing.co.jp/
高機能ソイルを用いた農地への炭素固定効果の高い宙苗(そらなえ)の開発<施設園芸>
・GREEN OFFSHORE株式会社(静岡県浜松市)https://www.greenoffshore.jp
県内で広く普及している環境測定装置と連動した潅水制御システムの構築<施設園芸>
・Green Drop〔起業予定〕(名古屋大学)
植物の生体分子を検知するマーカーの開発による、生産現場での植物診断を行う技術の開発<施設園芸>
テーマ3:持続可能な畜産モデルの実現
・入部百合絵氏〔起業予定〕(愛知県立大学)https://www.ist.aichi-pu.ac.jp/~iribe/
・ファーマーズサポート株式会社(鹿児島県鹿児島市)https://farmers-s.co.jp
牛の発情を鳴き声とカメラ画像から検知し、通知するシステムの開発(2者共同実施による選定)<養牛>
・高須正規氏〔起業予定〕(岐阜大学)
豚の超音波画像診断による採卵・受精卵作製技術の開発<養豚>
テーマ4:テクノロジーで魅せる愛知ブランドの実現
・株式会社セツロテック(徳島県徳島市)https://www.setsurotech.com/
独自のゲノム編集因子 ST8 を用いた花きの新品種開発 <新品種開発>
・グランドグリーン株式会社(名古屋市千種区)https://www.gragreen.com/
ゲノム解析を用いた虫害耐性水稲品種の開発及びゲノム編集技術を用いた花き新品種の開発 <新品種開発>
テーマ5:未来へ繋げるサステナブル農業の実現
・株式会社ニッポンジーン(東京都千代田区)https://www.nippongene.com
簡易な DNA 濃縮技術(農総試開発技術)を用いた環境 DNA の検出キットの開発<農業環境保全技術開発>
・株式会社ミライ菜園(名古屋市中村区)https://www.mirai-scien.com/
大葉・イチジクなどの愛知県特産農産物を対象にスマートフォンによる AI 病害虫診断技術の開発<化学農薬低減>
・高圧ガス工業株式会社(大阪府大阪市)https://www.koatsugas.co.jp
企業等からの排出 CO2 を利用した光合成条件を最適化する CO2 局所施用技術の開発<CO2 活用>
・ジカンテクノ株式会社(大阪府大阪市)https://jikantechno.com
高機能カーボン・植物性シリカ等による保温技術の開発<中山間地園芸振興>
・センスコム合同会社(名古屋市中村区)https://senscom.jp/
潅水や施肥などの遠隔制御を見据えた低コストな茶園 の IoT 土壌管理技術の開発 <農業環境保全技術開発>
テーマ6:デジタルで結ぶスマートサプライチェーンの実現
・ウォーターセル株式会社(新潟県新潟市)https://water-cell.jp/
生産者の栽培状況やこだわりなどの情報を PR する有機 米等の販売促進サービスの構築<サプライチェーン>
- 取材について
会場のセキュリティ上、入場管理を行う必要がありますので、電子メールもしくは、電話にて当日までに御連絡ください。
【連絡先】
E-mail:aichi_agri_innovation@tohmatsu.co.jp
- あいち農業イノベーションプロジェクトの事業スケジュール(予定含む)
2022 年6月14 日(火)~7月20 日(水)企業等からの技術提案の募集
2022 年7月21 日(木)~9月16 日(金)選考
2022 年10月3日(月) 選定結果の記者発表
2022 年10月~ イノベーション創出に向けた取組(研究開発等)の実施
2022 年10月26日(水) キックオフ会議の開催【今回発表】
2023 年2月 2022年度の取組成果のとりまとめ、報告
- 詳細はこちら
愛知県プレスリリース
https://www.pref.aichi.jp/press-release/nogyo-innovation.html
あいち農業イノベーション特設サイト
https://aichi-agri.jp/